3月3日〜4日が福島県有機農業ネットワーク主催

「ふくしま有機ネットのこれからを考えるワークショップ」合宿に参加してきました。

有機給食スタートブックの著者の谷口吉光先生(秋田県立大学教授)が講師でいらしゃるとのことで、楽しみにしていました。

谷口先生の基調講演：「市民は、食と有機農業を通じて社会を変えられるか」では、日本の有機農業の始まりから一般化の時代、そして「みどり戦略」の時代と時系列で有機農業の流れを確認することができました。

2021年1月に発表された「みどりの食料システム戦略(みどり戦略)」では、

・農林水産業のCO2排出量実質ゼロ

・化学合成農薬の使用量50％削減

・化学費料の使用量30％削減

・有機農業を100万h a(全農地の25％)に拡大

以上4つの数値目標を2050年までに達成することを掲げています。

この内容はかなり衝撃的なことだそうで。。。

これまで農水省は『きちんとした農産物を育てるには化学肥料や農薬が必要だ』『農薬は使い方を間違えなければ安全だ』と指導し、地方自治体やJAはその指導を信じてきたそうです。

それが突然。。。。

『30年以内に農薬を半分に！

化学肥料を3割減らす！

有機農業を農地全体の4分の1に広げる』というのですから、

全国の農業関係者はびっくり️したそうです。

特に4つ目の有機農業の面積を全面積の25％に大幅に増やすということは、今の有機農業の面積(農地全体の0.6%)を40倍までに増やす必要があるとのことで、かなりハードルが高い

有機農業を広げるには、大勢の慣行農家を有機農業に転換してもらう必要があり、

それはとても難しいと言われているそうです。

「慣行から有機への転換」をどう進めればいいのか。。。。、

この課題を解決するための方法として、

地元産の有機農産物を給食に使うオーガニック給食が注目されています。

オーガニック給食を通して食と農の再生を

ということで。。。

谷口先生のご講演　あっというまに終わってしまいました。

今回はオーガニック給食の推進を

有機農業農業視点から学ぶことができました。

こうした勉強会に給食関係者の方々にも参加していただけると、さらにオーガニック給食が進んでいくのではないかと思いました。

谷口先生の基調講演とても参考になる内容でした。先生のご著書をさらに読み込み、今後の活動や研究に繋げていきたいと思います。

福島県有機農業ネットワーク主催 「ふくしま有機ネットのこれからを考えるワークショップ」合宿

福島県有機農業ネットワーク主催「ふくしま有機ネットのこれからを考えるワークショップ」合宿