偶然

エレベーターで

以前、秘密を共有しあった

元カノに出会った


「しばらくお茶してないね」と

彼女のイタズラな眼差し


「相変わらず素敵だな」

「そんなこと言ってくれるの、
あなただけだわ」



高速エレベーターの扉が開く

歩き出る彼女の背中へ

「またな」



歩みを止め
振り返って投げKISSしてきたガーン



一人残ったエレベーターの中で

相変わらず……と

温かくなった



凛として美しい
家庭人キャリアウーマン



秘密を共有しあった
馴れ合いと遠慮



甘酸っぱいバランス



それもまた人生のコク音符