水たまりの中
目の前の 水たまりを見て
跳び越えられると 思ったのに
次の瞬間 足の踵は水たまりの中
4歳下の君が あれーと笑った
もう一度 タイミングを計って
跳ぶべきか 少し迷った
チャレンジしても また失敗
そんな弱気に 包まれて諦めた
店に行こうと言うと 君は愛想笑い
海の見える 白い喫茶店に
あの頃の歌が また流れる
君の好きな レモンティーに
砂糖がないのは いつからだろう
角砂糖ひとつを 入れていた僕も
ブラックの美味しさが わかるようになった
こんな風に 人は変わっていくけれど
変わっていった お互いのすべてを
知っていることが なぜか嬉しい
そんな時に偶然 あの曲が
ハイファイセットの 海を見ていた午後
優しい歌が 店の中に流れた
この空間を とても愛おしく感じる
だけど 何より
跳び越えられると 思ったのに
足の踵は 水たまりの中
跳びたーい
あの頃の かっこいい男は
どこへ 行ったのやら
by ヤス
小さな水たまりしかなかったけど撮りました。
さすがにこれは跳び越えられます(笑)
今日はブラックとレモンティーを入れますね。
ハイファイセットの「海を見ていた午後」
をどうか聴いてください。
ヤスでした。