家の前に停まる他の幼稚園のバス。
お母さんに手を繋がれ、バスを待つ大人しそうな男の子。
そのお母さんは毎朝、呪文を唱えるように言う。
「お弁当、全部食べてきなさいよ」
「幼稚園でちゃんとするのよ」
もしかしたら、食が細いお子さんなのかもしれない。
きっとお母さんはお子さんのことが心配でたまらないんだろう。
だけど・・・
もし私なら、「全部食べてきなさいよ」と言われるのはかなりのプレッシャーだ。
残したら怒られるのかなと思ってしまう。
「ちゃんとする」・・・ちゃんとするってどういうことだろう。
大人の私でさえそう思ってしまう。
息子は、お弁当を持たせる時は必ず完食してきてくれるけれど、
毎日の給食は残してしまうことがあるようだ。
「今日、お給食完食できなかったー」
悪びれずにそう自己申告してくる。
「そっかー、明日は完食できたらいいよねー」と私は言う。
その繰り返しだ。
こんなこともある。
「今日はお友達と仲良く遊べたかな?」と私が聞くと
「遊べた。でも「ヤダ!」(おもちゃの貸し借りをスムーズにできず)しちゃった」
と言う。
「そっかー、明日は「どうぞ」できたらいいよねー」
やっていいこと、いけないこと、できること、できないこと、
頭ではわかっていてもできなかったこと、
子どもは意外と自分で理解してる。
だからプレッシャーをかけるようなことはなるべくしたくないなと私は思ってる。
できたことについては「すごいね」と褒めて、
やってくれたことについては「ありがとう」と伝える。
お弁当も日々のご飯も、食べてくれたら「ありがとう」
そのほうがきっと、お互い気持ちがいいから。