[白日夢] 第二章 ~ミドリ~(十) | toshichanのブログ

toshichanのブログ

【遅れてきた新人】の、内山敏洋 と申します。 蔵の中に溢れかえっている作品や頭の中に湧き出てくる作品を“どんどんと!”と、考えております。

田坂が興奮気味に、早口でまくしたてる。

「大体ですね。今まではスーパーマンみたいな男ばかりじゃないですか。
ベッドインすると、女は必ずよがるわけですよ。

オーオーと叫ぶか、ワーワーと泣くか、どちらにしても感極まるんですね。
でも、実際は違うでしょ? 
そんな激しいセックスなんて、まずないですよ。

会社に電話が入るんです。

こんな風によがれないのは、不感症なんでしょうかって。
大丈夫です、小説だからのことですからって言うしかないじゃないですか。
そうしたら、嘘をホントみたいに書かないでくださいって。

先生、笑い事じゃないですよ。
その手の苦情ときたら、先生の作品が一番なんですから」

身振り手振り大きく、そしてエリを抱え込んでの田坂だ。

「こいつです、こいつもですよ。
『小説みたいによがらせて!』なんて、毎回ですもん。
勘弁してほしいですよ、まったく」

「だってさ。田坂ちゃん、自分だけなんだもん。
今度、センセにお願いしょうかしら」
と、片目をつぶる。

「お前みたいな姥桜を、先生が相手にするわけないだろうが。
先生はピチピチがお好みなんだよ。ねえ、先生」