[白日夢] 第二章 ~ミドリ~(五) | toshichanのブログ

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【遅れてきた新人】の、内山敏洋 と申します。 蔵の中に溢れかえっている作品や頭の中に湧き出てくる作品を“どんどんと!”と、考えております。

とは言っても、若い女のエキスは良いものだ。
匂いからしてが、違う。


年増になればなる程、すえた匂いがする。
俺にしてからが親父臭が漂っているだろうから、お互い様か。


すえた匂い、言い換えれば母親の匂いかもしれん。
子供の頃にはその匂いを嗅ぐだけで、何故かしら安心したものだ。


小学五年か六年だったと思うが、こんな話を聞いた。


「夜中に、歯が痛み出してさ、参っちゃったよ。
俺んち二人とも夜の商売なんで、俺一人なんだ。姉貴は遊び歩いてるし。

でさ、仕方ないから歯磨きしちゃった。

痛いところを念入りにゴシゴシって。

少しは紛れるんだけど、痛いのには違いないだろ? 

お袋が帰ってきたら、ワーワー泣いちゃった。

布団の中でグッと抱きしめてもらったら、不思議なんだ。

痛みが取れてきた。


ククク、お袋の匂いって、薬なのか?」