(少年の言葉)
少年=
僕は狂っちゃいない!
世間の奴らが、狂ってるんだ!
親父もお袋も、学校の先生も友だちも、いや、みんながだ!
僕が正しい、とは言わない。
でも、狂っちゃいない!
冷たい、いやそんな生易しいものじゃない。
恐ろしい世間の奴らよりは、曖昧さを拒絶するマネキンの方が、余程落ち着ける。
人間のように勝手な論理を振り回したりしないし、傍若無人な行為もしない。
口では、「弱者に優しい社会を!」などと言うくせに、強者の論理で行動する。
閻魔=
私は、色々の精神を患らった者等(ら)に出会いますが、こんな少年は初めてです。
明らかに狂い人だと思いながら、一方で否定するのでございます。
と言うよりは、そうであってはならないのだと、私自身に言い聞かせているように思えるのでございます。
それでは、事件の顛末を聞いていただきましようか。