[赤児と銃弾の併存する街] 八十三(八十三) 医師に話すべく整理していた文言を、一気に吐き出した。 「えぇ、えぇ。それらすべてが、白内障の症状なんですよ。 他に、白く霞がかかったようなことは、ありませんでした? 程度の差はありますけれど、見にくくなったこととか」 言われてみれば、白い霞かどうかは分からないけれども、 確かにテレビの画面が見にくく感じることはあった。 外堀どころか、内堀まで埋められた。 完敗だ、手術に同意するしかなかった。