[我が良き友よ] (四十九)(四十九) しまった! と後悔した私だったが― 一年生時にこの言葉を使って場を白けさせてしまっていた― もう飲み込むことはできはしない。 しかし案に相違して、しばしの沈黙の後、高尾が私の肩をバンバンと叩いて喜んだ。 「いい、いい! それ、最高!」 その高尾の言葉以来、次第に己を認め始めた。 許せるようになってきた。 と、記憶しているのだけれど、遙か昔の半世紀近くも前のこと、色々と己の都合の良い脚色があるかもしれない。 その点はお許し願うしかないだろう。