[我が良き友よ] (三十七)(三十七) エレベーターに乗り込んだ二人を見送って部屋に戻ろうとした時に、隣のエレベーターが開いた。 「よっ! 出迎え、ごくろうさん」 まさかの、高尾である。 「どうだい、体のバランスは。 機器の分だけ、体の片方が重いんだ。 傾いたりしないか?」 相変わらず突拍子もないことを言う男である。 「今の今、だよ。 原田が来てたよ。 お前、京都だって言ってたぜ。 平日に来ると聞いたばかりだ」 「あぁ、行くには行った。 行ったが、予定を繰り上げて帰ってきた。 ちょっと、やり合ってさ」