(二十四)
このドライブウェイは、以前に二、三度走ったことはあるが、山頂のプラネタリウムには入ってはいない。
山頂の駐車場で一休みしてすぐに下りるだけだった。
市街地を何事もなく無事に過ぎ、ドライブウェイの入り口にたどり着いた。
二人の訝る視線を背にしながら、俺は車を降りた。
念のために冷却水の確認をしたかったのだ。
今朝確認をしているので心配は無いのだが、クネクネとした山道を上るのだ、しかも三人で。
恥をかくわけにはいかないのだ。
冷却水の確認では、苦い想い出がある。
免許を取って間もない頃だったが、水温が異常に上がりオーバーヒート寸前になったことがある。
ラジエターの蓋を開けた時、熱湯というよりも火に近いものが俺の顔面を襲ってきた。
その時もし、サングラスをしていなかったら……背筋が寒くなる。
鼻のてっぺんと(短い)鼻の下とそして唇とを火傷した。
勿論、サングラスは使い物にならなくなった。
ファンベルトが半分切れかけになっていたのが原因だった。