[蒼い殺意](三)
彼の変化に気付いた女学生は、彼の腕から逃れようともがく。
しかしそんな女学生のもがきが、裏目に出る。
彼の欲情ー獣の叫びを呼び起こす結果となってしまった。
「嫌っ!」
女学生は、激しく頭を振った。
「怖いっ!
いつものあなたじゃない!」
女学生の頭の中に、彼とのsexがまるで無かったわけではない。
むしろ
“彼がその気になってくれれば、許してもいいか……”とさえ、考えていた。
夜学生の中で独り浮き上がった存在の彼だった。
そんな彼に好意を抱いている己に、ある種優越感を抱いていた。
“彼を理解できるのは、私だけよ。”
級友達は、口を揃えて
「あの子ってさ、変よね。
何を考えてるか、分かんないもんね。」
と、不気味がった。