蒼い殺意 ~十七歳~  [来訪者](六) | toshichanのブログ

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【遅れてきた新人】の、内山敏洋 と申します。 蔵の中に溢れかえっている作品や頭の中に湧き出てくる作品を“どんどんと!”と、考えております。

[来訪者](六)



しかし、しかしだ。


ひとつ、問題がある。

自己の確認だ。



誰も彼のことを知らないわけだ。

当たり前だ、突然現れたわけだから。

彼の過去は、今の『他人の顔』の過去じゃないんだ。


そしてその内、彼自身が何者なのか分からなくなってしまう。


勿論名前もあるし、本質的には変わってはいない。

だけど、その証明ができない。


人間の証明は、結局『顔』だからね。


有り余る自由を手に入れたが為に、自己の確認をする術を失ってしまったわけだ。

人間というもの、所詮、他人あってのものか?」