少し、暗いお話です。
昭和の御代、何年ぐらいでしょうか…
高度経済成長時代の終わり頃…ということに、してください。
筆者の、自伝的要素の入った作品です。
といっても、内容の全てが筆者のそれとは限りませんので、誤解のなきように。
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[一日の過ごし方] (三)
夕食を済ませた後、週一の風呂に行く。
他の日には、濡れタオルで体を拭いてはいるようだ。
できるだけ他人に不快感を与えないように、努めているらしい。
が、悩みの種は洗濯とのこと。
家主のおばさんの好意に甘えてはいるようだが、下着だけは自分で洗っているらしい。
共同の流し場で、洗濯石鹸を使ってのことである。
家主のおばさんに“持って来い”と言われるらしいが、さすがにそれだけは自分で洗っていると言っていた。
ま、同年代の私には、十分に理解できることだ。
霧雨の降るせいではないのだろうが、今日の休日は十時に床から離れた。
昨夜、学校の調理室から給食用のパンを十枚ほどもらってきている。
牛乳も買い込んである。
今日一日の食事にするつもりだろう。
出かけるつもりがないのだ。