時代小説 鼠小僧次郎吉 (一)生い立ち [真っ平ご免] | toshichanのブログ

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【遅れてきた新人】の、内山敏洋 と申します。 蔵の中に溢れかえっている作品や頭の中に湧き出てくる作品を“どんどんと!”と、考えております。


義賊としてもてはやされた鼠小僧次郎吉。


彼は何故、大名屋敷ばかりを狙ったのか?


本当に義賊だったのか?
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(一)生い立ち


[真っ平ご免]


そして、次郎吉の手の中に入れるやいなや、一目散に駆けだした。


次郎吉は苦笑いをしながら、手の中のリンゴのかわいらしい歯形を見つめた。


”俺っちのような、半端者になるんじゃねぇぞ。”

と、子どもの後ろ姿に呟いた。


そこかしこから拍手が沸く。


苦笑いを見せつつ、着物の裾を端折った。

「お兄さん、切符がいいじゃないか。


男だねえ!」

小料理屋の二階から声がかかった。


途端に次郎吉は不機嫌な顔になり、
「真っ平ご免でえぃ!」

と駆け出した。