
いやー面白い作品でした!
大学受験に失敗した主人公は、彼女にもフラれ進路に迷う。
絶望の中、可愛い女の子(長澤まさみ)が写る林業研修のパンフレットを手にする。
ずっと都会育ちの主人公。
林業には興味がなかったものの、パンフをきっかけに研修に応募。
過酷な研修に(…絞られつつ)耐えながら、
まさみちゃんに近づき、また地域の人たちとも馴染み、次第に林業に魅了されてゆく…。
ふとした瞬間に笑いを持ってくるところとか、さすが矢口監督ですって感じ。
ウォーターボーイズや、ロボジーの監督さんです。
ほんとに面白い。
ただこの「面白さ」ってのは作品としての面白さ。
林業の現実とか、そこにある問題には完全にノータッチ。
ていうよりか問題は隠されていて、気付く余地がない描き方だった。
舞台は林業が中心産業の中山間地域。
だけど、劇中は労働者人口と子供がおおいのね。
実際の現場は人手不足と地域衰退で苦しんでいる。
だから現実との乖離が激しい描き方だと思った。
劇中のあまり金の無い家と、子供が沢山いて活気あふれる地域・家庭。
これには、日本人が大好きだった時代
昭和ノスタルジアにも触れていて、皆が観て
ああよかった、いい作品だって平和な感想を持つことに繋がるのかなって考えた。
だから平和な安心感に伴って、こんな見せ方して良いのかなって思った。
劇中終盤で地域のお祭りの風景が登場した。
これは地域に伝わる(林業者共通の?)お祭りで、ずいぶんと派手な内容。
女性器に見立てた稲わらに、男性器に見立てた大木を貫通させるイベントだ。
…実際に近いお祭りも見たことあるけど、
地方に対する奇異の目が、そこにあるって言う表出に思えた。
自分には関係ない。から興味をもって観てる。みたいな。
観た人と(社会問題に近い)林業に一線ひかせる(強い腺があることが前提)ように思えて、
こんな見せ方して良いのかなって思った。
農水省は薪ストーブの乃木坂とのコラボだとか
国内の林業に注目させようとしている。
本作でも農水省とコラボしているわけだけど
観てみて、アハハ面白いっていう作品やんね。
日本の山が放置されていて危ない、だとか、
必要な仕事だけど人手とカネの回りがないっていう
林業への危機は喚起できていないよなって思って少しさみしい思いがした。
余談ではあるけど、
劇中の方言に違和感満載だったんだな。
舞台は三重県。僕も三重県出身。
いや再現できてねえしw馬鹿にしているやろwって思ったんだけど、
関東に行っても関西に行っても、えせ関西弁と揶揄される僕らの方言。
やっぱり特殊に聞こえるのでしょうか。