はじめに。
今回は、いつものアゲハ観察日記なのですがより細かく書きたいと思います。
というもの、先にネタばれなのですが クロアゲハだと思って卵から育ててた2匹がどうやら 自然交配の雑種(ナガサキアゲハ×クロアゲハ)だったようなのです。
自然界では交雑種(異種交配)自体が少なく、また蛹になるまで育つことも稀で、更にそれが蝶になってちゃんと羽化するのは更に稀で、ついでにその少ない確率で蝶にまでなれる個体はほぼオスだそうで。
今回育てた2匹はキレイに羽化。しかもオスとメスで、青空(寒空)に飛んで行きました。
こんな子がいたよ、という記録を残すという意味もこめて。
今年はナミアゲハしか来ないね、と家族と話をしていた数日後
「黒い大きな蝶が卵産みに来たー!!育てたい」
と、言われ産んだと思われる場所を探してみる。
2025年9月18日
寄生バチに寄生ハエ、クサカゲロウの幼虫が徘徊しまくってたのですぐに保護。
9月20日孵化。
幼虫にツノがあって黒い蝶と聞いていたのでクロアゲハかな、と予想。
(実はこの時点でちょっと違うんですが気が付きませんでした)
他にもいないかなー、と産んであった場所のまわりを探してみた所、隣の葉っぱに孵化したての幼虫がいたので回収。(すぐ近くにクサカゲロウの幼虫)
ネタバレで申し訳ないのですが、卵で回収したのがオス。
幼虫で回収したのがメスです。
緑色の終齢幼虫までは、越冬蛹にするために短日処理をします。
1日だいたい10時間の明るさと、残りは完全真っ暗で。
葉っぱを洗濯ばさみに挟んで、小さいケースに入れて夜は箱にしまいます。
密閉箱はかわいそうかな、と思ってフタを緩くしたら速攻脱走(笑
9月21日
よーし、よし。ちゃんと食べてるな(オス)
朝、遮光箱を開けるとケースに戻れなくなって途方に暮れるオス発見。
葉っぱを差し出すと、ものすごい勢いで食べてた…おなかすいてたのね
脱走なんてするから…
9月23日(オス)
9月26日(オス
10月1日(オス
このぐらいから、なんだか様子が変わってきます、性格が。
とりあえず、ツノ。
臭角出まくり。
遮光箱から出してツノ、持って歩いて移動してツノ、ケースのフタを開けてツノ、葉っぱを入れ替えてツノ…横を通っただけで…
という感じで、1日10回以上ツノを出すように…
始め、ツノが出ていることに気が付かず、なんか頭の上に糸くずが乗ってるな?ぐらいの認識でした(笑
ほんとに細くて小さいので、気が付かなかった
2齢でこんなにツノを出すのを初めて見たので、ツノの出しすぎで死ぬんじゃないの?(汗。と、思ったほど。
でも、毎日出しているし本人ケロッとしてるので こっちも はいはい出てますよ~ ぐらいな感じに(笑
10月5日脱皮(オス
何がすごいかって、壁に体を固定しているのに脱皮前でも脱皮後でもここでツノが出る(爆
そんなに気合い入れて出さなくてもいいのに…
ここですごく気になっていたのがツノの色。
こんな感じで、一部分だけ赤で残りがオレンジ色の2色。
当時は、奇形なのか2齢の臭角を見たことがなかったのでこんな感じなのかなー?程度で写真に撮らなかったんですよねorz
この時は、クロアゲハだと思って適当に写真を撮っていたので…残念
次はメスのお話。
こちらはおとなしく、ツノも出さず普通に育っていましたが…
ある日、遮光箱からだすと フタと本体の隙間に挟まっていました
このままだと潰れてしまうので、そっとフタを開けて取り替える予定だった新しい葉っぱを顔の前に出して乗せようとすると…すーっと後ろに下がって、ぽりぽりぽり…
と、食べ始めるではありませんか(笑
そして、食べ終わったらその葉っぱに乗って、私が葉っぱを洗濯ばさみに挟んでケースの中に入れる。
なんと、これが毎日続きました!!今思うと頭良すぎ…!
10月5日(メス
毎日、ここで遮光箱から出してもらうのを待っています。
遮光箱から出る → 明るくなる → フタがあく → もぞもぞ動いて葉っぱ食べたいアピール → 新しい葉っぱがもらえる → 食べる → 葉っぱに乗る → ケースの所定の位置へ
脱皮以外、毎日同じ場所で待機、同じ行動。朝ごはんちょーだい
ものすごくかわいかったです(笑














