最後のイモを見送ってからも、どんどん卵を産みに来るため(オニヤンマくん未設置時期)かわいそうだけど処理していたある日(柑橘の葉っぱ復活中なのです)
ふっと、葉っぱと葉っぱに挟まれるように1匹のナミアゲハの幼虫が…
よし!、イモの生態を知った今だからもう一度しっかり観察してみよう
と何故か思い立ち、そのイモを回収。
家でじっくり観察しつつ、育ててみることにしました。
回収時のナミアゲハの幼虫。
先輩ナミアゲハ達が適当に食い散らかした葉っぱを回収し、洗濯ばさみで挟んで食べてもらうことに。
適当に葉っぱを食べるイモは、半分も食べずに次の葉っぱを食べるので酷い…
中途半端な葉っぱがどんどん枯れていくという…もったいない
翌日のイモ。
基本的に毎日1枚写真を撮ります。
洗濯ばさみが好きなのかな?
洗濯ばさみは家っぽい
洗濯ばさみに挟んだ葉っぱを食べて、戻ってきてます。
同じ位置に戻ってくるので、成長がわかりやすい!
この時点で気が付いたのは、超几帳面の慎重派っぽい…
自分がしたフンは、自分の場所を知らせてしまうため近くにあると投げ捨てるんですが…夜に、からん・・・からん・・・ とずっと音がするため、飼育ケース(小さいプラスチック)をのぞくと、洗濯ばさみから体を乗り出して、その下に落ちている1粒のフンを永遠と咥えては投げ…咥えては投げ…
この子は、フンが超絶許せないタイプなのか(苦笑
そっとフンを片付けると、いつもの所定の位置へ戻っていきました(笑
ケースにくっついて丸一日経過後、無事脱皮。
脱皮は家(洗濯ばさみ)では嫌みたい
「家は寝るところ、葉っぱは何か違うし、床はフンがあるからもっと嫌!じゃぁ、壁で…」
食べる量が増えるので、瓶に枝(食べ残しの葉っぱ)をさしたものを準備。
引っ越すように、今いる葉っぱを洗濯ばさみで新しい葉っぱに固定して…
って、やっぱり洗濯ばさみが家で戻ってきた(笑
脱皮すると、ぐっと大きくなります。
「新しいおうち。いいね」
「この…この一粒が許せません。ぽいっ」
あまりに洗濯ばさみにくっつくので、葉っぱを食べてる時に葉っぱごと移動。
その葉っぱの鮮度が落ちて丸まってきたら、定住。
「この包まれてる安心感が忘れられません。」
そして、食べる(笑
食べ終わったら~家に帰る(爆笑
「ただいまー」
そろそろ終齢になる時期なので、葉っぱに移動して丸一日。
(家では脱皮しない派)
「脱いだーー!じゃじゃーん!」
でもって、家に帰る。
「ふぅ、落ち着く~」
「結構狭くなってきたよ」
そろそろ葉っぱで生活してほしいので洗濯ばさみ回収。
先輩イモムシたちの食べ残した葉っぱに強制移動。
ものすごくテンションが下がった感じだったので、新しい新芽を切ってご提供。
「え?何このみずみずしい葉っぱー!!見たことないよ、ぴたっ」
最後はもりもり食べて…おなかいっぱい。
「角から食べるのが基本。穴ぼこの食べ方は許せません」
翌朝、壁にくっついてました。
蛹も壁なんだ(笑
無事蛹になりました。
さて、ここで事件が一つ。
蛹は居間においてあります。
家族「蛹がものすごく暴れてるんだけど、大丈夫か見てくれる?」
自分「蛹、4日目だから羽化とかじゃないし…寄生虫も無いと思うんだけど…」
と、居間に行ってみると。
ものすごい勢いでぶんぶん体を振りまくる蛹。初めて見た…え?大丈夫?
・・・。
「すごい臭いがするんだけど、何これ?気持ち悪いよ…」
「家人が トウガラシ、しょうゆ、ショウガ、酢 を煮込んでるみたい」
それ、虫よけスプレー ? しかも本人いないんだけど?!ひどすぎ…orz
という事で、すぐに回収し臭いの無い部屋に。
人間の体でさえ気持ち悪いのに、蛹にとっては一大事だよ…ごめんよ、イモ…
移動後も興奮してたけど、そのうち落ち着いてきて静かになりました。
今回分かったのは、蛹にも虫よけスプレーの成分はよく効くんだな…と。
その後、もう一度臭い攻撃されましたが よかった、生きてた!
色が変わって、無事に羽化。
設置した枝とか全部ガン無視で壁をよじ登った結果、行き先が無くてタスケテー状態に(笑
見ててよかった。
あまり見ない角度のナミアゲハの姿。
家族に見せたら、何これ?って言われた(笑
羽が伸びたら、すぐにゆっくりと動かし始めます。
口も、一気に伸ばさず、5mm、1cm…と慎重に伸ばして確認。
蝶の体は初めてなので、しっかり確認と準備をしているんだなー と感心。
こんなに羽をゆっくり動かして、ウォーミングアップするのも初めて見ます。
2時間半経過後、蝶の横を通ったら 行けるよー!!行ける行ける!!出してー!
と言わんばかりに、突然羽ばたき始めてネットの中で飛び回るので
よし、行くか!とお外に放出。
ものすごく綺麗にふわりと飛んで行きました。
イモ時代は、フンをひたすらに投げまくってたし、
葉っぱは必ず隅からキレイに食べる。
先輩の食べ残しの葉っぱも、根元までキレイに食べる。
洗濯ばさみは家。
自分の脱皮した皮を食べるのが嫌で、最後の方は残して捨ててた(笑
蝶時代も、飛び立つまでに口や羽のウォーミングアップをしっかり。
本当に面白い子でした。
たくさん育てるもの関係性を見たり比べたり、楽しみ方はいろいろあるけど
1匹にフォーカスも楽しい。
初めて大空を飛んだあの子は思ったに違いない。
お外、あっつぅぅう と(笑