よーし、自然農やるかー!畑に花植えるぞ!で…なんの花を植えれば?

 

という方のために、観察しまくった虫目線でオススメの花や野菜をご紹介です。

(あくまで個人的目線)

 

良コスパやお財布に優しい種類です。

 

 

●オススメの花

・カモミール(ジャーマン)

季節:春

ハーブでもお馴染みの植物。

細い茎に小さい白い花がたくさん咲きます。

そして、この細い茎にみっちりと黒っぽいアブラムシが付きます。

この小さい黒いアブラムシ、テントウムシやカマキリの幼少期のおちょぼ口にはぴったりサイズ!

花はヒラタアブやハエやらたくさんの虫が寄ってきます。

その虫を求めて(捕食)、蜘蛛もやってきます。

ほったらかし、苗1個分でこのぐらい(写真)

本来、雑草化するほど元気いっぱいのはずなのですが、うちは発芽率はよくありません。こぼれ種、たくさんあるはずなんですが…土壌の相性とかもあるかも。

 

あまりに無い時は、安い時期に苗を買ってきて植えています。

 

 

・ヒマワリ

季節:夏~秋

花は虫を呼び、葉っぱにはアブラムシみっちり、種が出来たら鳥が食べにくる。

さらに、根っこは下にがっつり伸びるので土壌改良も見込め、ついでにまわりの植物の栄養補助のような感じも担ってくれる(簡単に言うと)

緑肥として使う事も可能なスーパーな植物です。

1つの花から取れる種子の数も大量で、二年目からは植えまくり可能。

植える場所も、畝のカタでもいいし、畝に植えてもOK。

うちは、キュウリ、ヒマワリ、ナス とか 大根、ナス、とか適当に植えています。

大きい花になったり、小さい花になったり、ヒマワリ任せで。

 

ただ、枯れると一斉に花が下を向くうえに種を取るならそのまま1か月ぐらい置いておく必要があり、見目は麗しくないかな。

うちは下を向いて1か月たったら、花を切って持ち帰り、ベランダで干しています。

鳥が根こそぎ食べていくので…

種をまく時期をずらして植えていけば、夏~秋までばっちりです。

 

 

・マリーゴールド

季節:夏~初冬

必須というよりも、長い期間咲く丈夫な花、という感じです。

咲き続ける持久力があるので他の花が無い時に、虫の休息所みたいになってます。

植えるなら、ネコブセンチュウに効果のある「フレンチマリーゴールド」がオススメ。

一定の大きさになれば強いけど、それまでは弱い気が…。

種の発芽率は高く、翌年たくさん発芽しますが気温が合わなかったり虫に食べられたりで生き残るのはごくわずか。

写真は、2株分。しっかり育つと、かなり大きくなります。

 

 

・菊

季節:秋~初冬

これから冬眠する虫たちの食事処になります。

菊は花の香りが強いからなのか、蜜を吸いに来る虫も、アブラムシも大量です。

この時期、目ぼしい花が少ないため虫たち大歓喜。

ついでに、枯れた後も枝がしっかりしてるのでミノムシがぶらさがっていたり、カマキリの卵がついていたり活用されている模様。

 

難しそうな花ですが、挿し木で簡単に増やせます。(実際、近所でもらってきた枝から育てました)

冬には 冬至芽 という新芽が出てくるので、株を増やすことも可能。

 

うちは花が枯れたら枝を切り戻し、根元に冬至芽(新芽)が出てきたらそのまま同じ場所で育てています。移動とか面倒くさくて(苦笑

 

 

 

●植えておくと喜ばれる野菜(虫目線)

 

・アブラナ科

小松菜、菜の花、チンゲンサイ、とたくさんのアブラナ科がありますが、生長しすぎたり食べきれず黄色い花が咲くことがあると思います。

その場合、もし場所に余裕があればそのまま残しておいてください。

そのまま置いておけば種子ができるし、アブラナ科の花は虫たちに人気です。

アブラムシもいっぱい、ミツバチも結構来ます。

 

 

・ソラマメ

生長点、という一番先端の葉ににこれでもかっ!!というぐらいにアブラムシが付きます。

初めて見ると、ドン引くレベル。うわぁぁ…

この時期、いろんな虫がおなかをすかせて食べ盛り。

ソラマメのアブラムシは、そんな虫たちの食生活を支える大切な場所になります。

主に、テントウムシ幼虫、テントウムシ成虫、ヒラタアブ幼虫。

成長が遅れたカマキリ子供も餌にするかな。

ソラマメの育成方法で生長点をちぎる、とありますがちぎる必要はありません。

うちは、テントウムシが去ってアブラムシ全滅(完食)したわ…と確認したら全体の半分ぐらいちぎる感じです。普通にソラマメも収穫できます。

 

時々、生長点のアブラムシをはたいて下に落とすと、地面を歩いているテントウムシが気が付いてソラマメの上に登ってきます。

ここにアブラムシいるよ~とお知らせ。

ちらみに、はたいて落としたアブラムシはちゃんとソラマメに戻ってきます。

 

 

・花の手入れ方法

花がたくさん咲くタイプは、「枯れたら花を取る」 それだけです。

取らないと、種子を作るためにそこにエネルギーを使うので花の数が減ってしまいます。

逆に種子を取るときは、花はそのままにしておきます。

 

 

今回は、基本的な益虫の育成に必要そうな植物をご紹介させていただきました。

少しでも参考になれば幸いです。

 

余談。

うちのテントウムシはイチゴが大好きです。

正確には、イチゴにつくアブラムシとかかな(笑