ずっと気にしていることが私にはいくつかあります.

そのひとつが,性に関することです.

性と言っても,性的なこと,性欲とかですかね.

 

結論から言うと,私は,性的なことが嫌です.大嫌いです.

避けています.ただひたすら避けてきました.

そういう話になると私は黙ります.

 

子供を見ると,かわいそう,と思う.

これが私の中でなぜなのか,まだ分析しきれていない.

子供はかわいいってなぜ思えないのか,悩むので,

子供を見るのを避けてきました.

子供の話題になると,私は子供は嫌い,と場を濁してきました.

でも,嫌い,とは違うのです.かわいそう,なのです.

 

子育てしている人たちや,親になる人ってすごいなと思います.

でも,結婚に性的なことを求めるのがふつうです

とよく書いてあるのを見て,

嫌なことをして子供を産む人は少数派なのだろうか

と思うようになりました.

皆,嫌なことをして子供を産む偉い人だと思っていたので.

 

私たち夫婦は子供がいません.

性的なこともしません.

結婚後数日は好奇心から何かした気がしますが,

それ以来いわばセックスレスです.

でも,それで何も問題なく仲良く10年以上暮らしています.

 

妻は子供を産みたくないとか性欲がないと

出会ってしばらくして私に打ち明けてくれました.

私はこの人となら気持ちよく生活できるかもしれないと感じ,

結婚してその通りになりました.

 

おそらく,妻も私も性嫌悪なのだろうと今は思います.

私はハグもキスも嫌です.

妻も多分嫌だと思うし,何も求めないです.

妻が私のような人と結婚しようと決めた理由を考えると,

妻が性嫌悪であるというのが大きかったのかなと思います.

 

お付き合いしていた時,妻は1人で生きていきたいと言いつつも,

1人では生きたくないとも言って悩んでいましたから,

性的なことをしなくて済む男となら結婚してみたかったのでしょう.

妻としてもそういう面では私で良かったのかもしれない.

 

妻も私も,恋愛はする人です.

妻は恋愛小説をたくさん読む人ですし,

私も恋多き学生生活を過ごしました.

 

でも,私は性的なことが嫌で,

自己嫌悪を克服しようとした時期もありましたが,

結局,無理でした.

 

今は自然と,嫌いな性的なことはしなくていいんだ

と自分を受け入れられたというか,それで許される時代で

生きやすくなりました.

 

性的多様性が言われる時代になりました.

私にはLGBTなどの気持ちはわからないし,

私を好きになられたらと思うと怖いのですが,

私のように性的に変わっている人が,

それでいいのだよ,という生活環境を得ると

悩まなくて済むので,大変過ごしやすくなります.

そういうパートナーはいるので,

そういう人同士で結婚生活をつくることは,

私は反対する理由が何もありません.

 

子供を作らなければ非生産的だから認めない

という論理が国会で存在すると聞いたことがあります.

私は妻と結婚したかったし,結婚して良かったです.

 

憲法で幸福を追求する権利を認めているのなら,

性的多様性それ自体は法的に認め,

それにまつわる問題点について,ルールを作ればいいのでは

と思ってます.

 

同性愛が嫌な人は告白されても嫌と言える,というような点ですかね.

そういう人でも,同性愛を持つこと自体やその人は

別に嫌でもいいし,素敵だと思っても何とも思わなくてもいいわけで.

 

そういういろいろな人たちがいる社会の中で,

同性愛で結婚する人を「認めない」というのは

その人たちの幸福を大きく損なうことだと思います.

 

どう思ってもどう思われてもいいのは当然です.

ただ,その本人がこうであるなら,

あなたはそう生きてはならないと誰が言えるでしょう.