27歳で発達障がい(アスペ)と診断され障がい者になった私ですが,

当時の知能検査の結果を大事にずっととってあります.

お守りにしてきました.自分を知れるので.

 

別に公開しても何でもないので掲載します.

WAIS-IIIです.

 

 

1点というのは,20問中 0問正答の得点です.

1問も正答できなかったんですね.

それが2部門もあるのです.

すごいものです.

 

当時の検査担当の人に聞きましたが,

これだけの凸凹の差は初めて見たと仰っていました.

 

後で調べたら,

「配列」というのは漫画のコマ割りを並べ替える問題群でした.

順序に正しさなんてあるのでしょうか.

「完成」は絵の中で不足するものを指摘する問題群だった気がします.

絵に不足するものなんてあるのでしょうか.

概念自体分からないです.

 

低得点の人は,知能の障がいがあり困っているそうですが,

私のように1問もわからなかった人は,

何か概念自体持てない器質的な理由があるのでしょうか.

 

それが2部門も存在する私の脳は,いったいどうなっているのか.

というか,皆さんはどんな考えで普段生きているのか.

私は概念がなく免れていて自由な気もしてくるほどです.

 

ティーンズの時,夏目漱石の「坊っちゃん」を読みました.

最初から最後まで1文字たりとも逃さず,2か月くらいかけて読みました.

わかりやすいストーリーだそうですね.

日本文学の傑作だと言われていますよね.

 

私は確かに読んだのですが,

感想は「坊っちゃん」でした.

坊っちゃんという5文字が思い浮かぶだけでした.


念のため.文字が読めないとかではありません.

一応私は中2で漢検1級に当時史上最年少で合格した人間です.

言葉の意味にも詳しい方だと思います.

今思えば,この合格も何か変な特徴の現れだったのかもしれない.

 

この事実が衝撃となるのは,大学の専攻を父に選んでもらった頃です.

私は漢字も言語も論理や分析哲学も好きでした.

明らかに文学部に行きたい人でした.

 

しかし,この「坊っちゃん」感覚を経験していたので,

自分の思いを折って,父の勧め通りプログラミングを専攻することにしたのです.

結果,今はなんとかプログラマで働けています.

大学でプログラミングの単位は取れませんでしたが.

 

私は自分の知能に基づいて,これからもっとよく自分を知りたいと思っています.

若い時に悩みに悩んだ理由が,すべてこの知能検査結果に詰まっていたからです.

私の悩みはすべて知能で説明できます.

私はそういうことで悩んできたのですから.

 

知能で人は決まらないと言ってくれた人もいました.

でも,私の困難の特徴はこの知能の凸凹なのです.

私はもう無理して心を壊すことがないように生きていきます.

そのためにも私はもっとよく自分をわかるようになりたいのです.