家族会議で決めてもらえたことは、私の希望がほぼ叶う形になった。
息子が両親の離婚を望んでいないので
離婚はしません。
だけど、もう、私を自由にしてください。
私の自由とは、
夫婦の関係はすでに終わっているのだから、私が新しいパートナーを見つけて
恋愛をしようとも、一切口出しをしないで欲しい。
そして、これは、夫に関しても同じです。
お互いが承知のうえでのことなのだから
今後、離婚云々などの時には
その事で何かを言ってきたり
裁判などで、慰謝料などの請求は
しないで欲しい。
と、こんな会話を22歳の息子と
３人で夜中まで話し合いをした。
主人は、いままでの生活で私に対して
縛り付けてきたことは
なかったのに。と言った。
確かにそうかもしれない。
でも、私には窮屈な毎日で
何の楽しみもなく
ただ、毎日が過ぎて行く。
スマホだけが私の世界で、
そのなかにいる時は私は
とても明るい性格になれる。
だけど
一旦電池切れで
現実に戻されたときに
私の眼に映るのは
毎日、同じ形で一日中
寝ている主人の姿。
もう、20年はこれを見てきた。
話しかけてくる言葉は、
今日は、頭痛がひどい。
そういいながら、
トイレに行き、また寝る。
次の日も、
今日は頭痛がひどい。
次の日も同じ繰り返し。
今日は、ではなく
今日も、なのに、
もう、そんな突っ込みもしない。
バカバカしい。
何を言われても
無視している。
食事は、自分が起きれる時にしか食べないので、完全に各自で食べている。
だから、私はもう、主婦の仕事は何にもしていない。
ただの同居人だから
自由に生活している。
主人の病気は
うつ病だ。
心が風邪をひいているらしい。
そして、その苦しみは
本人にしか、わからない。
らしい。
それはそうだよ。
主人には私の気持ちは
わからない。
お互いさまなのに。
働かない家族は貧乏に決まっている。
私もうつ病になり、強迫神経症でもあるため、今は働けない。
生活のお金は障がい者年金を頂いている。
過去には、借金もあり、
夫婦で自己破産もした。
息子の学費は国にお世話になり
もうすぐ卒業させてもらえる。
息子が就職も内定して
これ以上、もう夫婦でいる意味はないと
思っていたから
家族会議を申し出た。
息子は、中学生のころには
家族のことは全て承知しているので
私の話に特にはビックリすることもない。
私の唯一の相談相手でもある。
その息子が
離婚はしてほしくない。
と言うのだから。
今後のことを言えば
息子は、ゆくゆくは１人暮しをしたいようで
そのために今は貯金をしたいという。
だから、１年ぐらいを目処にして
それまでは３人で暮らせる所に
引っ越しを予定している。
息子が１人暮しをはじめたら、
私たち夫婦も生活を変えると思う。
それが、別居になるのか、離婚するのか、
まだ決まってはいない。
