賞金女王が数年後にはシード落ち
戦勝連勝の選手が、その後、一度も勝てなくなる。
不動の座というものを手に入れるプロなんて、本当の一握りの中のひと粒しかない。
あんなに素晴らしい成績を残し、天才とまで言われても、身体の故障さえ無いのに、ある日突然、勝つことどころか、予選さえも通らなくなる。
なせ？ 何故？ 何故か？ 本人ばかりか、周囲も首をかしげる。
それが、ゴルフなんだ
そう言ってしまえば身も蓋もないが、そんなもんなんだと思う。
人間は止まらない生き物であり
アスリートでなくても、常に上達向上を目指す。
そのために、フル稼働するのは、身体も勿論だけれど、頭の動きも著しい、頭、脳、思考、イメージ、それらも常に先を目指す。
これこそが、つまり、それである。
ちょっとした、その感覚、違和感から、迷いだし、やがては、元の道さえ分からない状態になる。きっかけは、ここを、こう変えれば、さらに良くなる。そんな、そんな小さな思いつきが、全ての始まり。
安定するドライバーショット
飛距離にして260はコンスタントに打てている。ある日、自分の弾道は人より、少しだけ低い事に気がつく。
当たりを、今よりほんの少しだけ、アッパーにしたら？？？
アドレスで、ほんの気持ち、軸を右に傾けて、
アッパー軌道になるように変えてみる。
違和感なく構えられた。
インパクトロフトが少し増える感じだ。
運命を分けるのはココ
打ってみると、弾道を高くなり、飛距離も伸びた。
そう、この手の地獄の入り口は、最初は何気なく、良い結果をだす。
次回、このアドレス、スタンスが、自分のスタンダードになる。
そうすると、なんとなく、ドライバーが狂いだす。どうしたことだろう？
そう悩んで、戻してみるも、結果は変わらず。
次第に理解不能な不調にドライバーが引きずりこまれる。やがて、その不調は他のクラブにも伝染する。
もう、こうなると、オリジナルが思い出せなくなる。
治そうと悩めば悩むほど
結果は得られない
焦る、慌てる、途方にくれる
不調の入り口は
常に潜んでいる
どうしたら？？
抜け出して、元の状態に戻せるか？
これは、事実と結果が答えている通り。
つまり、元に戻すことは
本当に難しい。
