私の第1回急性心筋梗塞(AIM)は恐らくは発症直後に
ERに早足で向ったので、Mdrが、AMIとの診断を下すまでの時間は
発症後30分はかかっていない筈だ。このタイミングでは本当に教科書
どうりの心電図波形に対して、教科書どうりの処置が行われる。
MONA なのだろうが、モルヒネの静注はなく、酸素、舌下ニトロ
となり、カテ室送りが決定した。
ここで、思わぬ出来事が2つ起きる、ひとつは私に関係する事なので
書いても差し支えない。採血をしようとしたレジデントが叫んだ。
文字通り彼は叫んでいた。
「なんて血管なんだ、こんなのはじめてだ、針が全く刺さらない!!!」
明らかに半端なく慌てている。
こちらとしては、自分の血管がそうなっているのかわけも解からず、反面
普段Drなんてもんは採血をしないから、出来なくても通用する。
早く、ナース呼んで代われば良いのにと思う。
変なプライドで、出来る事が出来ないのは患者としてはマイナスだから、
それとなく、看護師をさがす。
そうこうしているうちに、静脈に針が刺さったものの苦労は続いたようだ。
明らかに、通常の血管状態ではなかった事がうかがえる。
ちなみに、この処置は、ERのドクターではなく、循環器チームだと思わ
れる。
ERの医者が診てくれる前に、何故か循環器チームがお出ましになっていた
到着直後の診察は既に、循環器チームだったと思われる。
気がする。それも、若手の精鋭達で、外来ローテメンバー達だった。
よく、日曜日に全員いたもんだと思う。
ウォークインで来た事を不思議がられた。
Q Dr なぜ、「救急車で来ないの」
A 私 救急車を待って、自宅からの搬送、乗車してのからの病院探し こ
のプロセスを経て生き延びる自身が私には無かった。
最も不味い病名から、最悪のケースから考えれば、AIM時間との戦い
生き残る方法は、意識が飛ぶ前にERになだれ込むこと。
それしかないとい思い、ここにきた。
そして、言うべき事を言わないと
万が一、AIMだとして、カテやる場合、私 造影剤でアナフィラキシー
の経験があります。CTの造影剤でしたが、ここの病院で、当時は後処理
結構大変でした。 と 不味い事を伝えた。
DR で現状から言うと、間違いなく急性心筋梗塞です。
今日は、日曜日ですけれど、とにかく今から人を集めてカテーテルをします。
もうそれししかないので、やりますね。
同意書だなんだと、やり取りが行われる。
ERで着替えさせられて、導尿、ここからはあまり覚えていないが、カテ室に
入るまで結構、早かった様な、遅かったような
カテ室では、テキパキト事が始まる、気がつくと、目の前のモニタには、私の心臓が
もう一つの、気まずい出来事はここで露呈した。
インターベーションが行われない 何を待っているのか 誰をまって
精鋭のDr達が揃う大学で、待っているのは??
「 ・・・・ まもなく着きます。 向ってます」
「何で 待たなきゃいけないんだよ、何で・・・・わざわざおでましなんだ・・・」
これ以上は流石に書けない
でも、わかるでしょ どこの大学も同じで
いよいよ、PCIが行われたのは、胸の痛みがかなりの状況になった頃
それも狭窄の解消が出来ず結局はレーザーのお出ましに。
そして最大の謎
術後、手の指に残った 濃厚な火薬臭 誰がなんと言っても火薬臭以外の何物でもない。
術中に聞いた、バリバリバリと工事現場のような、音 この音はまさに溶接の音