波間の停船、これは厳しい、何と言ううねりだろう

23ft のこのボートは大いにゆれる。

パワーをいれれば揺れはおさまる

けれど、ハンドコンパスでの測定一つとっても大騒ぎだ。

帰りには、蛇行のテストだった。

 

試験はここまで、大きな問題も無い。

これは正直楽勝だと思った。

前回の1級学科もそうだけれど、試験は終わってみなければわからない。

楽勝なんて、思った途端の急降下が常だから。

気をひきしめていかなければ。

 

ここからは、接岸が待っている。

先週あれほど、教官が気にしていた

大潮の上げ

試験官からは何のインフォも無い

「それでは、着岸してください」

 

そういわれて悩んだ、どちらに着ければいい

先週の教官曰く、今日は大潮の上げ、左舷着岸は難しいはずだ。

桟橋を見渡すと、総ての船が左舷を着けている。

左舷で近づけば、みるみる、スタンを流されて、着岸点に対して

船が直角になろうとする筈では・・・

 

試験官に探る

「大潮の上げで川が逆流していますよね・・左舷で大丈夫ですかね??」

「かえって付けやすいかもしれませんよ」

えええええ 何???

先週、どの程度の着難いかやっていないだけに

でも、自信はある

「じゃ、そのまま左舷でいきます 左舷着岸します。前方良し、左右後方良し 中立良し 着岸点良し いきます」

 

微速で近づく、問題ない ともも流されていない 行ける

岸と平行にして、行き足を止める 良し寄った 「中立良し」

ともに走り、ボートフックを持つ

教官が「止まってないよ 止まってない」

慌てた、行き足を止めて、中立にしたつもりが、船は進んでいる

しばらくで、前に係留船が。

慌てて、戻って強めに後進をかける。

足がとまる

「じゃ、そのまま離岸しましょう」

「はい、後進離岸しします」

 後方を見に行き

「後方良し、前後左右良し 後進離岸します」

わっ頭がギリじゃん エイヤーだよ そのまま後進させる

「離岸しました」

 

目の前が真っ白になった

きちんと止めた筈なのに、我ながら信じられない。

 

2番手は、総てにミスのないあの人だった。

スムーズに寄せる

素早く、後進に入れて行き足を止める

なにに、みるみるトモが、離岸して船が岸壁に頭を向ける。

やり直しもなく、試験官が操船してリカバリー

何事も無かったように、離岸の試験となった

こちらは、そつなく

 

3人目、ゆるやかに寄せるが、少しだけ遠い

でもボートフックで対応

直ぐに離岸となったが、船が離れすぎていて後進する必要ない

そのまま前進離岸にでクリア結果オーライ。

 

試験官の操船で、再び着岸

「1番の方、係留してください」

言われるままに係留作業に

だが、どうしてもバウ側のロープがフェンダーの下に入り込んでしまっている。

フェンダーを上げて引き出す事も考えたけれど難しそうだ。

ことによるとこういう船なのか??

などと考え何とか係留。

最中に試験官が「結びじゃなくて、結び方ではなく」と言ってくれているが

言われても、どうして良いかわからない。

「それでは解らんしてください」

手早く解らんして報告

 

次の方・・

あ・・ やっぱりフェンダーの下側から手を入れて、外しに行くんだ

俺の見てたから解かるんだ、 あーあー 1番は嫌だな~ と思った

同じ船で、繰り返し講習でやったのに、そんなプロセス一度もなかった

じゃないかぁ~~!!

 

とはいえ、泣いても笑っても試験終了

フェンダーの件を試験官に伝える

解かってたんじゃないですか 気付いていないと思ってましたよ・・(雑談)

ボートから帰ると、2組目が待っていた

「さあ、終わった方はお帰りになって良いですよ、ここに居ても結果は変わりませんからね」

だそうだ。