2分化どころではない日本経済

米雇用統計の改善を受けて、利上げ観測が強まることでドルが買われ、円は続伸。

その円安を好感して、輸出銘柄が広く買われる展開に。

住宅金利は、固定5年で1%を割り込む低金利。

それを当て込むのは、需要側よりもむしろ供給側。

都内にタワーマンションが林立するが、買っているのは実需より投資目的が少なくない。

その数字を採って、住宅の販売は順調と公表するのは自然の流れ。

 

この状況を一言で言えば、参加者は極限られた層による祭りである。となる

この層には多分に外国人、外国資本が関わっており、日本人の参加者だけではない。

日本人全体から見れば、極めて少ない数であるのは間違いない。

にもかかわらず、このquite minorityの動きが、この国の経済であるがごとき見せ方はい

かがだろう。

 

もっとも、この国のmajorityもまた格差の中にあり、単純な頭数と、majority層の意見と

されるものも実は大きく異なる。

圧倒的な数を誇りながらも、その意見が集約された多数層を構築出来ない理由は、圧倒的

な数を構成する層に、無関心と不勉強が定着しているからだ。

もちろん、この層は無関心且、不勉強でいてくれないと権力には都合が悪いのだから、この

層には極端に言えば、解からないままでいてね・・ と願われるものなのだ。

その投票行動は、短絡的で思考停止のメディアに左右されやすいものである。

逆に言えば、メディアさえ手の内に収まれば、マス対策は完結する。

だからこそ、彼らの興味の無い政策論争を伝えるよりは、彼らの大好きな、お笑いと、スポ

ーツだけ流していれば、安泰と言うことだ。

 

安泰なのは、時の権力とquite minority層だけではあるのだけれど。

彼らは、多分 最後まで気付かず、興味なくで居続ける。