2015年ビジネスはもう過去の経験は通用しなくなっている。
有るのは、創業者利益と残存者利益だけなのかもしれない。

これを知れば、活況をマーケットが沸き返るときは我慢の時だと解る筈だ。
仮に、一人勝ちを収めたとしよう、その場合の翌年は悲観的な数字をつくるべきだ。
対前年シェアキープなどと言う目標は無謀だと感じるべきだ。
売上前年105%などと考えてしまうこと自体が安易極まりない。

競合他社は他社の成功には常に敏感だ。
むしろ研究開発には労力はかけず、常に他社の成功の2番煎じで一定の利益を得ようと言う企業さえ目立つ。

余程のオンリーワンの送り出さない限りは、翌年には類似商品が溢れる。

なぜなら、今の日本の市場は、拡大しない市場だからだ。
もはや、提供される商品、サービスの需要は増える事が無い。
ゼロサムで有る事を念頭におかなければいけない。

パイの奪い合いを、毎年毎年繰り返すだけで、パイは増える事がない。
勝者は、敗者のシェアを獲得するだけで、そこには業界WIN WINは存在しない。

もう日本の大部分の商品マーケットはこの傾向にある。

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