このところマーケットネタを書かなかったのは
書かなかったと言うより書けなかったわけです。
それというのも、米国雇用統計が若干ネガティブな結果だったのに
ドンドン円安に振れるし、そのわりに株価は日経平均は良いものの
個別に見れば、変な動きだし。
好景気、利上げも視野に入ると言う米国経済に、そんな美味しい材料なんか見えてこないし。
正直、わけ解らない状況が続いていた訳です。

だから、これだ、と言うものが見つからず、ずるずると見ているだけになってしまったのです。
半年間動かなかった為替が動き出すサインは見えなかったと言うのが本音です。
まして、円安トレンドは終わったと思っていた僕ですからね。
その辺で言えば、完敗なのです。
現実には何の負けもないのですが、手も足も出ないと言うのが事実です。

そこで、なぜ今日、ずばりなのかと言えば
今までの考えかたが通用しない理由が私なりに見えたからなのです。

経済ニュースは見ても、信じるべからず
なぜなら、ニュースにはスポンサーが居る
NHKなら大丈夫??  いいえ、彼らにもスポンサーがいますからね。

そこに出てくる、シンクタンクだか金融業界のアナリストの言葉はちゃんと聞け
ちゃんと聞いて、彼らのなぜそう言うのかを彼らの立場で考える。

証券会社のセミナーには積極的に参加するのもいい。
どうしたら、投資で成功するかなんんて、学ぼうとしたらダメ
証券会社が投資家にどうさせたいのかを聞いて掴むのがいい。

そうすると、見えてくる。

今の円安

なぜこうなった?

ドルが買われたから、米国市場への投資が活発化したから。
それなんかが、まさにそれ
確かにそうかもしれないけれど、今の世の中には、仮に円高に振れた場合でも
それを裏付けるに十分な材料も溢れてる。

つまり、これは結果に後付けしてるだけであり、そんな理由はいくらでも・・

為替を見るなら、仮にドル円なら、ドル円の相関関係を見るのはやめてしまえ。
それをみても、結果しかわからない。

そんなところは研究しないで、円だけ見てればいい。
相対評価ではなく、円の絶対評価を見る。

つまり、今の円はいくらなのという事を考える。
円の価値を考える、何かと相対的に比べるのではなく
全体の中で、今の円はいくらかを考えるのです。


今の円は、米ドルと比して円安なのではなく
EURと比べてそうのではなく

むしろ、貨幣価値で見る

消費税増税分 増税に合わせた様々な環境からくる直接の税金以外のコストアップ
原材料にも消費増税分かかっているのだから、単純に3%の値上がり打では無い。
減価が同じであれば、単純に税額だけ値上げすればいいが
減価も上がる、上がる減価を値段に反映したものを、価格として、そこに課税される。
となると、値上がりは、仕入れ税額控除が機能しても税額分だけとはなりにくい。
さらに、それこそ、コストインフレも加味する。

すると、昨年の今毎なら、100円で買えたものが100円では買えない。
仮に120円だとしたら、今年の120円は去年の100円と同価値である。
となると、今年の円はいくらか?
今年の100円は83円なのだ。
そうすると、去年1ドル=100円だったものが120円になっているとしたら。
こう考えれば、102円が107円なのは、外為を無視しても、それが絶対的な
価値だとわかる。

そう考えれば、この円安は当然だ。