作られた好景気の裏で財政状況は悪化の一途を辿り、直前に迫る2025年の超高齢化社会へのリスク分散も手付かず。
転ば無ぬ先の杖を打つよりも、今のことだけ考える組織において、諸問題は発生してから手をつけようとするのは、この国が昭和を迎えてからの伝統だ。
現在の試算で破綻する制度は、将来確実に破綻する。
それさえも、ぐにもつかない言い訳で、国民負担とすれば良いと考えているから出来る事か?
でも、負担させるべき国民の多くは既にその時には、負担はおろか、政府財政を逼迫させる当事者たちだ。数的に圧倒的に少ない現役層に負担を求めるのは不可能に近い。そうなれば、全ての層から徴収可能なのは消費税となるのだが、これも既に限界税率に達していて期待できないだろう。
企業は内部留保を増やしても、国は金を使いたがる人間の集まりだから、予算は毎年意味もなく増加する。
下方修正出来ない組織がそこにある。
成長率を上げれば、全てが解決したのは昭和までだった。
なのに。
それに気付かないふりを続けている。

政府は根拠のない成長戦略を声高に叫び、
あたかも日本は買いだと言い放った。
政府の政策は大企業に偏重し、表面に現れない多くの一般国民を外に置いている。
それなのに。その蚊帳の外がイメージで政府への支持を表明する。
巧みな民衆操作とは言えまいか?
民主にしても、最初は圧倒的な支持を得ていたのだから、罪深きはむしろ民衆だけれど。
考えのなさは、破滅を招く。
常にそうだ。
高学歴なのに学校では肝は何一つ学べない教育制度。
理系とスポーツ界にしか天才が生まれない理由はそこにある。
理系の知識は思想面での弊害が無いと言うことだ。