世界的な流れとしてはコストインフレは確実に起こっている。
その中核になる化石燃料。
産油国の思惑と同地域の情勢の不安定さもあいまって、この先深刻な問題になることは確実に。
産油国ばかりか、ロジスティクスルートの状態も悪い。
これは、輸入エネルギーに依存する国は益々リスクを増大させることになる。
ある程度の自給率がある米国はその意味ではリスクオフなのだが・・・
さらに。中国が石炭から石油に移行するとエネルギーの地図は少なからず変化する。
つまり。石油の需要量は確実に増加する。

先進諸国だけでもエネルギーの枯渇が危ぶまれる中で、代替えエネルギーが無い21世紀の姿。本来なら人口だけでも恐ろしい、中国、インドの近代化前に、先進諸国は石油に頼らない社会を構築すべきだった。実は今ある技術、航空宇宙、原子力、通信、ITその全ては60年代までには飛躍的に進歩したが、それ以降は、そこで培った技術を実用レベルに落とし込んだだけの作業であり。
つまりは、商用にして、金に変える作業をしてきただけである。

ここに来て、アッパーレベルが進歩を止め、ミドル、ボトムレベルが追いついてきたら、世の中は全ての面で枯渇する。

つまり、世界はインフレ化するべくしてなるのだ。

それなのに、日銀は目指すインフレターゲットを達成しつつあるなどと言い。
必要とあらば追加緩和と言うことだ。

寝ぼけているとしか言いようが無い。

消費税分だけでも、実質消費物価は上がるのに。

今の景気判断緩やかな成長と弱いインフレ
言うのは良いが、そのあとは?