来年3月に引退する。
思えば社会に出て直ぐに-400が一気に主流になっていったんだ。
それでも未だ未だ絶対数は少なくて、300SUDとかも未だ未だ現役で、それどころか100のLRだって飛んでいたし、UAなどはSPすらHNL線に使ってた。
Dー10もL10も現役でやがてMD-11がデリバリーされても使われてた。
思えばトリプルが飛び出してからは、正直つまらなくなったと思うし、あの380ですらそれ以前の機材と比べれば個性はなくなってる。
そう、当初は7E7となっていた787ですらも、何の魅力も感じないのは、もう時代が自分の時代ではないからかもしれない。
それは、とても残念だけれど-8ですら同じなんだ。
それほどまでに-400だけは特別だった。
ウイングレッドの無いD仕様ではないー400が僕には特別なんだと感じている。
この仕事を選んだ理由もそれだった。
皮肉なことに最近は、その目的を満たす現場から遙かに遠ざかったけれど。
あの機材達は今何処に??
モハベじゃないとは思うが。
運行効率の悪い巨大機材は
リセールバリューも無く
まさかのモハベか。
あのフルウェイトのテイクオフ
の何とも言えないVR近辺の挙動。
これば、キャビン最後部の、二名掛けのウインドだと実感できる。
ギアアップの瞬間に訪れる
キャビンの静寂、得にファーストのキャビンだと物凄く顕著に解る。
アッパーのちょうど良い席数と、その空間。
どれを取っても-400独特のものだった。
サラリーマン人生の初めに出会い
その終わりに別れる
-400
この気持ちが解る人は
僕だけではないと思う。
JLのドサクサの引退は悲し過ぎた。
NHでさえ、何処かあっけなく。
史上最も愛された機材であることは間違いない筈だ。
セールス面でも最高の成功だと思う。
三月までに、
ニッペリのドメでも良いから
乗っておきたいと願っている