思えば、ゴルフとの付き合いは悩みの連続だった。

今も、変わらずに悩みの連続ではあるのだけれど。


本当にスコアにならなかった頃の話を思い出してみた。

僕は、コーチに習った事がない、だから物凄い遠回りのゴルフをしているのだと思う。

雑誌を読んでも、ビデオを見ても、現実にそれが再現できるタイムでもなく、本当に苦しんだ。

でも、ゴルフはそれでも、楽しくて、楽しくて、今でもそれも変わってはいない。


あの頃の悩みと言えばプッシュアウトだった。

ティーグランドに立つのが常に怖かった。


あのころ、ドライバー3発に2発はプッユしている状態だった。

ストレートに右打ちだし。

真っ直ぐな球は、林に、山に、隣のホールへと飛んだ。

棒球の高弾道が自分の右へ舞い上がった、飛距離も出てた。


それが怖くて、左を向いて構えた時からスライスが始まった。

低い球のブーメランスライスが。


プッシュアウトは棒球のストレートなのに、そのまま左に構えれば、理屈では

棒球のストレートがフェアウエイ上を飛んでいくはずなのに。


ブーメランでも左を向けば、コース内には球が留まったので、しばらくはそれで打っていた。

同伴者が驚く球筋。

左に打ちだされた球が、強烈に曲がってコースへ戻る球だった。

直線距離で、200Yにも満たない距離を遠回りして飛んでくる。


このあたりから、原因は振り遅れだと解ってきた。


グリップを極端なストロングに変えた。


この頃になると、どうしても球が上がらなくなった。

低い、限りなく低い球がストレートに飛んでいく


低い引っ掛けも多発した

それでいて、スライスもプッシュアウトも治らなかった。


振り遅れ 振り遅れ その言葉が頭から離れない


振り遅れが出ていれば、雑誌を買いあさった。


・インパクト直前で体を止める動きをしてヘッドが来るまで待ってみる打ち方

・左手甲を、ダウンで体の前に倒しこむ打ち方

・体が開かない様にと、下半身を止めるスイング


本当にさまざまな事を試した。


その結果は、リストターン


力ずくでも、手を返して球を捕まえる事を始めた。

左足にボールを投げる感じで右手を使う

右手をインパクトで思い切り伸ばす様に突き出す!


しまいには、グリップをテンフィンガーに変えた。


これは、効果はあったが、今まで以上に引っ掛けが出始めた。


真っ直ぐに飛んだ場合は、落ち際の緩やかなスライスが出始めた。


でも、プッシュアウトの撲滅には至らなかった。


つづく