昨夜久しぶりにドル円は84円を抜けた。
けれども3月15日の時点の84円10銭を抜ける事無く失速。
不思議な事に、昨夜のこの円安に動く直前に、今までは円安へのトレンド転換をうたい、85円からゆくゆくは90円への動きと、円安一色だった展望が急遽、再び円高へという記事が出てきた。
その根拠は、ユーロ圏の持ち直しによって、円、ドルとも安くなると見込まれつつ、ただし円よりもドルの下落率の方が高いことがよそうされるために、対ドル円相場は円高になると言うもの。
アナリストという商売は、同じ事を言っていてはダメなのか?
それとも、彼らの発言にマーケットは敏感なのか?
当方にしては、水を差された意外のなにものでもない。
ただ、言えるのはアナリストという商売がきちんと成り立つ以上は彼らの発言は小さくないのだと感じている。
そして、矛盾としては情報で金を稼ぐか、実取引で金を稼ぐかという選択肢の中で前者で生業しているという事は、多分そういうことなんだろうと思う。
問題は、それに影響されて取引をする個人投資家・機関投資家が本当に大きなボリュームを持っている事だと
思うのである。
現実の需給バランス、情勢、思惑、アナリスト 複合的心理市場がそこにはある。
迷惑だと渋い顔をするよりも、面白いと感じて笑顔でいるのがこの場合は正しい。
『私の予想では・・・・・・』
78~80円前後の中期的な停滞とみる
円安になる材料が乏しい中の円安だっただけに、また起爆剤が大規模介入やその後の覆面介入であったことから考えても一時的に生じた思惑売りの過熱した奴だと思う。
それも介入の効果ではなく、買い切りオペとの連動のタイミングに偶然出たタイムリーヒットみたいなものだから。
あわせて、米国もドル安歓迎なのだから始末が悪い。
根拠に乏しい値動きの連鎖なのだ。