来月、誕生日が来る。
毎年決まった時期に訪れるから厄介だと思う。
既に、47回目
そりゃ 今までに47通りの誕生日を過ごした事になる。
一度として同じパターンは無いと・・ そう感じる。
一緒に過ごした人々・・・・ 今は何も解からない他人になった人もいる。
そんなもんだ。
それ以上でもなく、勿論それ以下でもないのだけれど。
特に思い出す誕生日
未だ子供であると堂々と言えた頃
クリスマスの思い出とともに、家族という暖かなものがあった時期
そして
20代の時期の誕生日は、また違った思い出に溢れている
30代 さざ波は続き
40代の今 静かな午後の海
もう沢山だと思う。
この、飽和した感情にはエンドマークが必要だ。
自分の中に、スペースを作らねばならないと感じて、
このスペースがなければ、もう何も始まらないと。
ただ流れるだけ
エンドマークを付けるにはどうしたら良いか
その場所に行き 辻褄を合わせる事無く 勝手に捨てるべきものを捨ててくるのが良いと思った。
あの場所に立てばそれが出来そうな気がしている。
毎月の様に通ったあの土地のあの場所へ。
ハワイ諸島 オアフ島 ホノルル ワイキキビーチのあの場所へ
知ってる人は驚くかもしれない 『えー なんであんなとこ・・』
カワカウアアベニューの外れ、ワイキキ動物園の手前
ホテル街が急に途切れる場所にホテルで言えば
昔々のホリデイイン ワイキキビーチ ⇒ ワイキキビーチホテル ⇒ 今は何だかしらない
の正面を出てカラカウアの歩道を左折、隣のコンドだかホテルを過ぎると横断歩道がある。
ここをビーチに向って渡ると、ビーチに出る筈なのだが、そのまま進むとビーチには降りれず
ビーチから伸びる防波堤 というか砂の流出を防ぐ堤防の上に居る事になる。
この石灰岩とコンクリートで出来た防波堤こそが目指す場所なのだ。
防波堤の縁は確か膝下の高さまで囲いがある。
22歳の時、僕はそこに座っていた。
Tシャツの上にギンガムチェックのシャツをはおり
日焼けした顔で、海を眩しそうに見て 笑っている
その景色をファインダー越しに見ていた彼女がいた
後に妻になり、今は他人の彼女が。
今はこの写真さえ、何処に行ったのか解からない。
青すぎる海と 白い雲 光る海
今、エンドマークをつけないと
エンドマーク できれば Finで。