富裕層という言葉が独り歩きして久しい。

ニューリッチ

実体無きその言葉

なにをして富裕層と言うのか。

高い知性と教養を身に付け、ビジネスのシーンでも、私生活においても主役と自負する。

潤沢な資産を有しつつ、日増しにその資産が増加する。

世の中の流れの変化には敏感で、絶えずアンテナを張り巡らし成功し続ける。


富裕層に対するビジネスに成功することは何をおいても貴重であると、そんな事を真面目に考えて活動する企業も少なくないから面白い。

多分彼らは、自らに課したミッションを永遠に達成する事無く、追い続けるのだと思えてならない。


なぜなら   彼らが描く富裕層など実は何処にも存在しないのだから。


矛盾だらけの富豪なら存在する。

有り余る富は、欲望と自意識のために浪費される(消費ではない)

浪費の副作用が浪費を助長していき、やがて何らの原因で朽ち果てる。

浪費は何ら一貫性を持たず、そこには推測も分析も不可能な欲望の赴くままの浪費傾向があるだけ。


美食 美酒に酔い 一方で健康を金で買う 若さも美も金で買おうとして

金で買えるものは手に入れる

金で買えるもの以外は何も身に付かず。


一方で、潤沢な富に満ち溢れつつも消費を嫌い、ひたすら蓄える者もいる、やがて朽ち果てる事もないが生むものはもっとない。


著名なシェフ

著名なホテル

時計

絵画

宝石


最終的価値の判断基準は他でもないプライスタグ

そんな人間に好かれることは


ブランドも人間も 価値を下げざる得ない