日本は庶民の皮膚感覚の全く伴わない好景気から
今の惨憺たるありさまに突入した。
小泉政権下で、先ずは金融の健全化、基幹産業の復活に重点が置かれこれには大きな摩擦もありながら船出し、やがて船は無事に大海原に出たに見えた。
短期間での大手基幹企業の収益体質の改善がこの時期に進んだ。
ここからが、いよいよ戦後体制からの改革が本格化するかにみえた。
大手から中小 そして個人事業主や一般国民への改革の浸透と恩恵の享受。
しかしながら、そうはならず改革の火は消え、旧体制に戻る事も、新たなビジョンを掲げ変わる事も無いままに、政権は国民の支持を得られずに民主に代わられた。
これで、日本は正直な良い国になるかと期待されたが・・・・
この惨憺たるありさまは、目を覆いたくなる。
もはや、事態は震災の影響などを無視しても、小泉改革の行なわれた当時よりも遥かに深刻な状況になっている。
これは、世界経済が天才達が生み出した、金融工学というまやかしにより崩壊した時期と、日本がいよいよ追い詰められた時期が合致したためだ。
各国が景気回復のために金融緩和措置を講じても特効薬とはならず。
EUR圏ではアキレス腱が痛み出し。
溢れだしたマネーは新興国の経済を躍らせた。
新興国では発展は常に右肩上がりで続くものと誤解されつずけ、過去に日本の経験したバブルが急激に膨らみ、やがて破裂した。
そんな引き金を引いた米国はなりふり構わない政策に出て、国際経済は共倒れの道を歩んでいる。
○中央銀行も、打つ手無し
○肥大化した経済は、既に人工頭脳の様に動く。
人類は自らが生み出したものに翻弄され破滅するのか?
なのにデリバティブやアルゴリズムと言った怪しげな取引が横行している。
人は、労働 サービスの対価として利を得る。
これすら崩壊した論理だけれど。