智子と僕は、あの夜

侑子の提案を入り口にして、随分楽しんだ事は偽らざる事実

恐らくは智子は様々なアプローチでそれを試し

相手である僕 そして彼女自身に起きる不思議且つ自然な反応を味わった。

そして、それは多分一つの出来事として完結している。


シャワーあがり


翌朝、智子メイドの朝食をご馳走になった

これも、意外にも侑子の作る朝食と良く似ていた

香りよりも味を優先したようなエスプレツソ

どもまでも、乾いたバゲット

卵料理も気が利いていた

適量の朝食を終えた僕は彼女にさりげなく玄関ホールで見送られ

昨夜来た時に感じた、柔らかい とても足首を守られた様な踏み心地のカーペットの内廊下を歩き、エントランスにエレベーターで降りた。

入り口のコンシェルジェデスクの警備員に心地よく無視されて 建物の外に出た


街路樹の緑は深夜には気付かなかった景色

タクシーでも拾おうとした時に 携帯にメールが入った


先ほど、聞いた智子のアドレスからだった

タクシーを拾うところかしら?

忘れ物があるので引き返して 

よろしければ・・・ 



そう書いてある

忘れ物 そんなものは無いと僕は思った

あるとしたら、それは 侑子も良く使う手だ


僕は返信をした 


夢の続きを 明るい部屋でかい?


 

直ぐ彼女から返信が来る


この提案は私からよ



悪くない気持だった

むしろ最高に良く出来てると思った





もちろん写真は無関係 昔あっあ 大好きなHP

から、僕が一番好きなPhoto
molt posso 追従できない放物線の裏側へ