前にも書いたけれど、学生時代からの女友達に 別荘を借りた。

今では、思い出となっている場所

若い時の様々な出来事がそこで

今は、建て替えられて違う建物になったけれど

庭先の景色とか 変わらないものもある

先日、そこの鍵を借り一人で訪ねた

1日目思い出と過ごし

翌朝は、現時点の自分と向き合った

少し何か 心に穴があいている事を認めさせられた


別荘沿いの道を海へと下った 初夏と呼ぶには少しだけ早い海があった。

何かをおこすには少しだけ遅すぎる自分

早すぎるものと 遅すぎる者のミスマッチ

もう苦笑いするしかなかった。


あの頃 この場所には 夢だらけの自分がいた


いま、夢はどうだろう 現実 


実現不能なままの夢のかけらがころがっているだけ


人恋しくなったけれど それが何の意味も持たない事を知っている


決してその晩を誰かと過ごそうとは思えなかったから


3日目の朝早く、東京へと帰った。


女友達に 鍵を返した


彼女の想像と、僕の現実は おそらく 大きな乖離がある


何も聞かれないので 何も答えなかった