農家は手厚い保障に守られている。減反にしても、内外価格差にしても、生産調整にしてもだ。何でもかんでも直ぐに救済だとさもありなん。仮に小さな田舎町で自転車屋さんを営む夫婦がいて、外資系スーパーの進出で廃業に追い込まれ、収入が奪われたとする。保障されるのだろうか? されない。言わば農業やエネルギーという国策には甘いのがこの国の腐敗の現況ではないか。経営努力なくして淘汰されれば、残った者は骨太だ。まして、生産量が減れば価格は上昇し、生き残り組の利益体質は改善する。保護がたかりの体質を蔓延させている。農家と言えども事業継続が困難だと言うことは、市場経済に適応できない事業であり、必要無いということになる。働かない事で利益が生まれる仕組みは、人を堕落させ、努力を否定する。