政府や日銀が為替介入する必要の是非は別として、さらに生半可の介入しても巨大マーケツトへの影響は限定的だろうと言う考え方はある。

しかしながら、この円高水準を容認するようなコメントは避けて欲しい。


円高の進行は短期的に輸出や企業収益の下押し要因となり、企業マインドの下振れ要因となるとしながら、昨年12月の円高局面と比べると企業収益が改善しているなど違いが見られるとの認識を示した

(とのコメントがメディアに出ていた)


今や日本の企業は過去の経験から強かを身に着けた。

為替の影響は、無いとは言わないまでも、大手は早い時期から海外に生産拠点を移す等して対応。

生産コスト 物流コスト さらには新たな販売拠点を開拓して対応している。

大手に関する限りは、企業の収支に与える為替による影響は一昔前と比べれは遥かに少ないのだろう。

キチントしたリスクマネージメントを励行したためだ。


その反動を受けるのはやはり、いつものとうり 中小零細下請け企業 そして 労働者

生産拠点が海外に移った企業の収益が改善されても、その企業が国内経済に与える恩恵は少ない。

雇用は縮小したまま、生産体制の中で本邦内の下請けは弱体化。

国内消費は活性化しない。

景気刺激策を王手に有利に行ったたために、業績が改善した企業は、さらなる海外生産拠点を構築。

安い労働力を確保。

内需向けから清算の柱を新興国向けにシフトする。

まさに大手は好況 中小零細は大不況 関連産業以外の産業も影響を受ける。

かつて、企業城下町と言われていた自治体は壊滅状況。


「新興国は下記のミツションを達成する」

ナショナルカンパニーの誘致

最新の生産技術の習得

雇用の増大

GDPの急進

国際競争力の強化


かつての日本が歩んだ道かもしれないが

今の日本はどうするべきなのか 考え 悩み 考え抜く 時期は過ぎ 実践期に入った。

このままでは、大手企業と一部の経営のプロ集団 専門分野のエキスパート 以外は

生き残らない。


まじめで 勤勉 こつこつ働く 人の良いおじさん は 職を失くす



新興国向けの景気刺激策になるような政策は間違っている気がしていた。

今は、気がしていたのではなく 間違っていると思う。


そのためにも、現状の為替水準を容認する発言は避けたい。



このままでは、この国は滅ぶ