誰だって 悲しい そして・・・・


夜の早い時間に高速を空港に向かって走っていた。

丁度 幕張の明かりが右のウインドウ越しに流れて。

湾岸の景色はやがて変化の無い暗い内陸へ向かう。

暗い なのに道路だけがやけに白く浮き上って見えて。


トラックのテールレンズからの赤い明りは遠くに見えたと思う間に近づき

一瞬でミラーの中に収まっては消える やがて次のテールレンズも同じように

そんな繰り返しを重ねているうちにAPTはもうすぐ

頭上には アプローチする機体が


ターミナルまでの直線を過ぎる頃には 君を乗せたFLTは既に

スポット イン 迎えに行くなんてメール 送った覚えもない。

迎えに来たなんて電話かける気もさらさらない。

FLTでどちら側のロビーに出てくるかは見当がつく。

後はABの50パーセン


君に会えた時だけ 言うことにした言葉


会えなければ 同じ道をまた 戻るだけ


それでも十分に楽しい 退屈は 時に自分の考えない行動をさせる


でも彼女は僕よりも少しだけ幸せだ


なぜなら 今僕が走っているこの景色


上空からは 美しい 光の散乱


それを見られるのだからね



僕の好きだったHpから のPHOTO




molt posso 追従できない放物線の裏側へ