お金を払って見るには・・・・・

原作を読むには・・・・・・・

でも気なる!


そんな作品をテレビで見れた。

CMのが入る事には少々閉口だけど、CMこそがお金を払わないで見るための必要条件だからね。

真摯にCMも拝見したよ。

思うに、CMクリエーターの優秀さにはいつも驚かされる。

下手な番組よりもCMの方が出来が良い事が少なくない。

あたりまえ? そうだよね CM製作費は 下手な番組より遥かに高額だから。


話を戻すとね 『亡国のイージス』  結論 素直に感動したのよ。

ハリウッドメイクのパクリでもなければ、作品の評価がCGや映像の芸術性に及ぶ類でもなく。

分かり難さを売りにする類でもなく。

正々堂々と 映画 という作品で勝負できる稀な作品だった。


日本映画の評価は、外国の人が見て素直に理解できないから 難しそうな評論家が絶賛する類い

が少なく無かったじゃないですか。

そして逆輸入というか、海外での高い評価を この良さが分らないのは凡人だみたいな 変化球

が多いでしょ。

正直 誰が見ても解らないものは正直解らない。

解らないのが心地良い作品も確かにあるますよね 『恋する惑星』がそれ 最高に解らないのが心地よい。


で、また脱線 亡国の・・・ はと言えば。

これ、外国の人が見たらどんな評価するかな。

日本をどこまで知っていますか の ドリルかな?

外国の人は 多分 日本人がここまで 事なかれ 立場主導 自己意識薄弱 とは思っていないかな?


それを踏まえて


脚本が素晴らしい 素晴らしすぎる

先に書いた 日本人がここまで 事なかれ 立場主導 自己意識薄弱

本当にそうなのか そこも考えさせられる 作品。

実は日本人は 恥という意識さえ薄く・・・ という台詞があった気がするけっれど 実は 未だ捨ててなくて

本来の日本人の意識は何も変わっていない(良い意味で)という希望もくれる作品。


善悪 白黒 で決める文化とは違い 心根を知る事の大切さと 白黒判断の危うさも匂わせる。

だから 誰が悪役で 誰がヒーローという作品ではなく、それが解ってか キャスティングにもその傾向が強い。


総理のぼやき 『なんで俺の時に起きるんだ』 という台詞に込められた政治家への皮肉

本当の罪人は誰だったのか


防衛省も全面協力している作品だけれど

国防理解と自衛隊のPRになっているかは解らない

けれど、この脚本をしつかり読んで理解して強力したとしたら うん 自衛隊は凄い組織だ。

随所に皮肉を入れ込んで 随所に矛盾を明白にして 随所に見る人への救いをトリックのように仕掛け。


やはり、この作品の表現手法ができるのは今までに無い製作陣による取り組みだと思う。


見た後で、これほど楽しめる作品も今まで少なかった気がする。


楽しみ方は メッセージを探せ! そう隠れたメッセージを拾い集めるように 色々な事が見えてくる。


今の日本を否定も肯定もせず 答えは最終的に皆さんの方で考えてくださいね というのが


本当のメッセージなのだろうか。