大変ごぶさたしております、かむらです。

 

■おくればせながら第一回の送金を行いました

2021年2月15日(月)に第一回の送金(19991ネパールルピー 18200円)をいたしました。裏を返せば、これまで送金ができずに苦慮していました。

 

厳密にいえば、最適な送金手段をとることが困難で、妥協策を模索し、この度インフォーマルな形ではありますが、初回の送金を個人送金という形式で実行に至りました。

 

この手段であれば、もっと早くに送金できていたことも含めて、反省が大いにあります。施設(PossbleNepal)の代表口座ではないという意味で、インフォーマルな手段です。とはいえ事実上、個人間国際送金が日本=ネパール送金の現在唯一の手段とのことです。

 

ここまでの経緯をふりかえりをご報告に代えさせていただきます。

 

■2019年12月~翌年5月 クラウドファンディング期間

恒常的に感染症に脆弱なネパール施設の子供たちにむけ、クラウドファンディングを始めたのが、19年のクリスマス当日。明けて2020年、時を追うようにパンデミックが世界中に広がりつつあるなかで、ご寄付を賜って完了したのが5月でした。

 

ここからの送金は、そうかんたんには行かなかったというわけです。

 

■2020年6月~7月 全額入金後、送金に向け政府宛レターを何度も書き直していた

寄付金入金完了当初は、送金理由を記したネパール政府宛てのレターを添えることで、政府のチェックプロセスに3か月程度かかるものの、日本の個人(わたし)→ネパール法人口座への送金(全額)が可能と伺っており、それが私のネパール送金の難度の認識でした。

 

事実、現地のネパール政府の方に文面を見せて内容について問題がないことを確認していただいておりましたが、最終的に、送金はかないませんでした。

 

どちらかというと、一括全額送金にたいして、受け入れ側の論理あるいは物理口座の用意ができず、送金後の監査が困難という別の理由が大きかったのです。

 

■2020年10月~11月 手軽にネパールへ国際送金する手段はなさそう(個人間送金のぞく)

国際送金一般に関して情報収集しようと、SMBCに相談しつつ、電話相談では詳しい方が一人も見つからず、各電話窓口たらいまわしにされた挙句、大手町の窓口まで赴きましたが、日本個人→ネパール法人の国際送金が、確実にできるかわからない中で、一回の送金に都合8500円の手数料(国際送金の基本的な手数料やリフティング手数料)がかかるとのことでした。というような回答をされたわけですが、日本のメガバンクたるSMBCでもだれもノウハウを持っていないと告げられたに等しいと感じました。

 

USD、EUR等のメジャーな通貨と異なり、ネパールへの送金では、ネパールルピーの扱いは直接行えず、一旦USD建ての送金をネパール向けてして、それが現地銀行で両替されるというプロセスだそうです。これは日本の銀行(SMBC)とネパールの銀行の直接的な付き合いがないことを意味しており、国際経済的に孤立している側面を肌で感じました。

 

手軽にネパールへ国際送金する手段は個人間送金ほかになさそうでしたが、まだなんとかしようという気持ちでした。

 

■送金クラウドサービスから法人口座への送金を試みるも失敗

TransferWiseという安価なオンラインサービスに出会い、一か八かで日本個人口座→ネパール法人口座の国際送金を試みました。TransferWiseによる送金はシステムに受理されネパールの銀行に到達したものの最終的に、エラーで返金されました。エラー内容は明かされませんでしたが、察することはできます。このとき500円程度の少額手数料以外は全額返金されましたが、もしSMBC経由で失敗した際にもかかる高額の手数料を取られることは避けられたとも安堵しました。

 

法人口座宛て送金を模索することは一旦止めにしました。

 

 

■この度、当初とはちがう気持ちで個人間送金を実行

今年になって、あるネパール人男性と知りあい、偶然国際送金事業にも関わる方だったので、個人的に送金の現状についてお話を伺いました。2021年2月現在も日本個人→ネパール法人ができないとの最新情報も再確認しました。これまでいろいろ模索したけれど、振出しに戻った感じを受けていました。

 

しかしながら、同じ手段を使うにしても、試行錯誤の結果、情報を得たうえで、その手段をとったということで、慎重に個人間送金を選び取ったと思います。

 

そのような段階で、子供の一人Manitaがケガ(infraction(不完全骨折)と報告を受けました )をして、今回の送金の実行をいたしました。そして、寄付金をつかって、病院で治療を受けはじめたとの報告を受けました。また、治療に係る内訳総額などを医者と相談し報告してくれるとプレジデントが言っています。

 

 

 

■個人間送金をはさむ際のリスクをどう軽減するか

金の唯一の方法がこの方法、透明性の確保は、余計に求められます。

透明性とは 誰に対しても説明が明確にできる状態とします。

その準備ができることが、送金の前提となります。

 

このあたりについて、以下で触れます。


送金時のリスクは、寄付金の一部あるいは全部が行方不明になってしまうことととらえています。

 

ですから、今回の個人間送金という手段は、受取人であるプレジデントの適切な手続き、運用を信じることに依存してしまう感じがあります。もちろん施設の管理者≒施設ではありますが、仮にも一個人に送金した形になることを避けたいと思い、その他の方法を模索していましたが、結局見つかりませんでした。

 

また、治療費や医薬品代をクレジットカード等で日本から直接代金を支払えるカトマンズのかかりつけ病院があればいいのですが、いまのところ見つけられていません。

 

リスク軽減のためにした工夫は以下のようなものです。送金方法に関わらず、送金された寄付金が適正な目的で利用されるかどうかの面でのリスク対策も含めて行おうとしている対策です。

■これからもよろしくお願いします

これまでの経緯について、一気に概要報告してしまい、ここまでご心配をかけてしまったドナーの方もいらっしゃったと思います。少しづつですが、寄付金送金活用のサイクルをまわしていくことができれば、皆様の善意が子供たちの健康維持につながると思います。あらためまして、ご支援ありがとうございます。