電車で非常ボタンを押した話 | 現役助産学生わんだくれお

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助産学生の毎日です

みなさまこんばんは

 

現役看護学生、わんだくれおです🍎

 

 

 

とか言いながら

看護のことについてほとんどかけていないので

私が看護学生として成長を感じたお話です。

 

 

 TODAY'S
 
電車で体調不良の方に遭遇

 

以前、友達と出かける際に

電車に乗っていました。

 

 

その時は朝の通勤時間帯だったので

私はドアの前に立って

隣の人とどこかが当たっている程度の

混み具合でした。

 

 

電車に乗って15分ほどして、

突然私の背中側にいた女性が

急にもたれかかるようにして

よってきました。

 

 

私は最初

居心地の良い体勢に変えているのだと

勝手に思って

 

 

それにしては

もたれかかってくる力が強く

 

 

何なん?と思いながら

振り返ると

 

 

もたれかかってきた女性の正面に

力が抜けた女性がふらふらっと

しゃがんでいくのが見えました。

 

 

私にもたれかかってきた女性は

正面の女性が自分に倒れてくると思って

とっさに距離を置いてしまった

という状態でした。

 

 

そして何が起こったかというと

 

 

私にもたれかかってきた女性は

座り込んだ女性と距離を保ったまま

大声で「大丈夫ですかー」と

声をかけました。

 

 

うんうん、

まずは声をかけてみよう。

 

 

座り込んだ女性は

突然倒れたという訳ではなく

立ちくらみでふらついて座った

という状態に近かったので

 

 

私も特に慌てず

まずはもたれかかってきた女性が

声をかけていたので

様子を見ていました。

 

 

 

 

 

いや、ちょっと待て。

 

 

もたれかかってきた女性、

声をかけるのは良いけれど

 

 

座り込んだ女性から1mほど距離をとって

大声で「大丈夫ですかー」と叫ぶ。

 

 

座り込んだ女性は

私からほとんど見えていなかったのですが

 

 

あまりにももたれかかってきた女性の

「大丈夫ですかー」が

なりやまない。

 

 

ということで

ちゃんと見てみると

 

 

座り込んだ女性は

壁にもたれかかって座り込み

意識がない様子でした。

 

 

ん?

トントンしないの?

 

 

と思っていた時には

私の身体が動いていました。

 

 

私はもたれかかってきた女性より

前に行って

 

 

座り込んだ女性の

肩から二の腕あたりを

トントンして大丈夫ですかと

声をかけました。

 

 

幸い、座り込んだ女性は

すぐに意識を取り戻し

 

 

あ、すみません

大丈夫です

と話してくださいました。

 

 

意識戻ったな

一言くらい話せるな

ん?顔が白い

肩で息をしてるな

 

という状態でした。

 

 

 

きっと立っていて

貧血でも起こしたのだろう

 

少し休めば

回復しそうだな

 

電車をとめて

緊急で救急車を呼ぶほどではない

 

と判断しました。

 

 

 

私が話すと返事はしてくれるのですが

女性は頑なに顔をあげずじっとしていました。

 

 

私は他に電車に乗っている人に

注目されるのが嫌なんだと思い

 

 

私が話しかけていてもなお

必死に「大丈夫ですか」と叫び続ける

 

 

最初に私にもたれかかってきた女性には

「大丈夫ですよ」と言いました。

 

 

 

座り込んだ女性に聞いてみると

次の駅で降りるとのことだったので

 

 

次の駅に着いたら非常ボタンを押して

駅員さんに迎えにきて貰えば良いと思いました。

 

 

次の駅は大きな駅なので

電車が停車している時間も長く、

 

 

今同じ電車に乗っている人も

その駅で降りる人が多いので

 

 

座り込んだ女性も

少し休めば回復するだろうし

 

 

他に電車に乗っている人も

少しは遅延の影響を受けなくて済む

 

 

そう思いました。

 

 

もたれかかってきた女性は

「大丈夫ですか」と

「非常ボタン押しますか」

を交互に叫んでいる状態だったので

 

 

「大丈夫です。

〇〇駅で降りるみたいなので

着いたらボタン押してもらっていいですか」

 

 

と伝えました。

すると

もう押しているとのこと。

 

 

結局、座り込んだ女性は

降りるはずの駅の一駅手前で

駅員さんに支えられながら

降りて行きました。

 

 

 

遅延は3分ですみ、

座り込んだ女性も特に急変することなく

駅員さんに引き継げたので

 

 

特に命に関わるようなことには

ならなかったのですが

 

 

あと一駅の間に

何かあったかもしれないし

 

 

とりあえず何もなくて

よかったです。

 

 

 

 

座り込んだ女性が降りてから、

私にもたれかかってきた女性には

 

 

「びっくりしましたね。

ボタン押してくださって

ありがとうございました。

 

あの女性も、何もなくてよかったですね。

多分ずっと立っていたから

しんどかったんだと思います。」

 

 

と伝えると

 

 

「ありがとうございました。

私慌てちゃってどうしたらいいかわからなくて。

助かりました。」

 

 

と言ってくださいました。

実際、どうしたらいいかわからなくなって

声を出せない人も多いと思うので

 

 

「声を出してくださったから

周りの人が気づいてくれたんですよ。

本当にありがとうございました。」

 

 

と伝え、

女性は落ち着かない様子だったので

 

 

「電車降りたら

ゆっくり深呼吸して落ち着いてくださいね

あの女性ももうきっと大丈夫なので」

 

 

と言ったところで

次の駅につき

もたれかかってきた女性は

降りて行きました。

 

 

 

 

 

 

私たちも目的地に着き、

落ち着いてから

一緒にいた友達と話していると

 

 

私にもたれかかってきた女性は

私が座り込んだ女性に話しかけている時も

ずっと大丈夫ですかと叫び、

 

 

端っこまで聞こえる大声で

非常ボタン押してくださーい

と叫んでいたみたいです。

 

 

 

そして私は何も考えず

座り込んだ女性に話しかけましたが

 

 

周りにいた人は

私よりも女性に近かった人ですら

立ち尽くしている様子だったそうです。

 

 

 

いや、トントンしなきゃ。

とすぐに話しかけに行けたこと

 

 

目の前の女性が

救急車を呼ぶほどの緊急なのか

少し休めばいいやくらいの緊急ではないのか

 

 

それだけでも

判断できるようになっていたことに

我ながら4年間の成長を感じました。

 

 

 

と同時に、

普段医療に関わらない人からすると

目の前で突然体調が良くない人に会うと

 

 

どうしたら良いのかわからなくなってしまう

大丈夫なのかもわからないから

慌ててしまう

 

 

そんな状況になってしまうんだと

感じました。

 

 

私が思っているよりもっと

周りの人にとってドキドキして

おおごとな出来事だったのかな

と思いました。

 

 

 

私は、どうしよう・・・

と静かにパニックになるタイプなので

 

 

もたれかかってきた女性が

声を出してくれたこと

 

 

そして何より

座り込んだ女性が

緊急の重症ではなかったこと

 

 

本当によかったなと思います。

 

 

 

 

 

そして何よりもすごかったのは

一緒にいた友達です。

 

 

彼女も私と同じ看護学生なのですが

私が慌てる様子がないことから

 

 

座り込んだ女性は緊急ではないと判断し

呑気にスマホをさわってました。

 

 

 

肝が据わってます・・・

 

 

 

 

以上、私が初めて

非常ボタンを押す現場に居合わせた

お話でした。

 

 

 

この判断と対応が

正解だったのか

 

 

それはわかりませんが

体調の良くない方や

倒れた人に出会うことも

きっとあると思います。

 

 

 

非常ボタンを押したり

救急車を呼んだり

 

 

一歩行動する勇気が

きっと誰かを救うことに

つながると思いますが

 

 

実際に自信を持って動ける人は

少ないと思います。

 

 

 

声を出して誰かを呼ぶ

 

それだけでも

目の前の人のために

あなたが行った立派な救助活動です。

 

 

 

肩をたたいて意識があるか

胸や肩、口の動きを見て息をしているか

手首の血管を触って心臓は動いているか

 

 

これが緊急か緊急でないか

判断するポイントになります。

 

 

 

見てみぬふりしないことが

1番の勇気なのかもしれないですね。

 

 

 

何もないことを願いたいです。

 

 

 

というわけで

長くなりましたが

 

 

本日も最後まで読んでいただき

ありがとうございました。

 

 

 

 

明日も良い日になりますように