電車に乗りたいから駅につれてけと言っても、


「もちろん明日の電車代も払う」とか、


とにかく彼は金で目的を達成しいから、


そういう話は聞く耳を持とうとしなかったですね。



辺りはすでに暗くなっていました。



もちろん逃げることは試みています。


ところが彼(もう「奴」でいいや)の態度が変わる直前、


奴が呼んだのであろう「男友達」が1人加わっていました。


ドアに向かうと友達が「NoNo・・」と立ちはだかり、


奴は「荷物は君の分からない所に移動させたよ」と言う。


そして「一切暴力は振るわない」と言いながら、


テレビに男同士の、最高に気味の悪いポルノを映す。


しばらくすると奴は股間を指差し、


「HOT!HOT!」と喚きながら寄ってきたので、


思い切り突き飛ばしてやりました。


が、奴の連れによって取り押さえられ、


そしてなぜかなだめられる(笑)



その後は運の良いことに、


直接的な被害はありませんでした。


「とにかくそこにいるんだ」


「逃げるのはダメだ」とは言われましたが、


目の前であり得ないシーンが繰り広げられても、


呆れることが出来たので冷静になれましたし。


ふたりがハッスルしている途中、


遠慮せずに「酒がないぞ」と言えば、


奴は律儀に持ってきました。



その夜はそのまま泊まりましたが、


ベッドで横になろうとすると、奴は


「パンツ(ジーパン)を脱ぐんだ。シーツが汚れるから」と言う。


なぜかそこは従った記憶があって、ジーンズを脱ぐと、


「やっぱりダメか?」と最後に念を押される。


なぜか奴に物言える立場になっていたので拒否出来たものの、


今考えれば、よく無事で翌朝を迎えられたと思います。




あと、金(プラス電車代)はしっかりもらいました。