参考:「産業カウンセリング」第6版p51
事柄への応答とは、
クライエントが話した事柄(事実、出来事、状況など)のなかのキーワードをとらえて、
クライエントに伝え返すことである。
「内容のくり返し」ともいう。
クライエントは事柄への応答により、自分の話した内容とカウンセラーの理解を
確認できる。
例1:「今度の職場は部下が50人もいるんですよ」
「部下が50人もいらっしゃる」
例2:「私は入社以来ずっと、お客様第一主義でやってきました」
「ずっと、お客様第一主義でやってこられた」
●方 法
①なるべくクライエントの言った言葉で短く伝え返す。
②カウンセラーの枠組みで、評価したり、否定したりしない。
③機械的なおうむ返しではなく、クライエントが本当に言いたいことは何か、
ということに集中して返していく。