自分の死を受け入れていくプロセスとして有名なのは、

キューブラー・ロスの5段階

出典:http://kanbara.exblog.jp/12869041

 

 

キューブラー=ロスは200人の死にゆく患者との対話の中で以下の5つの死の受容のプロセスがあることを発見した。

ただし、すべての患者が同様の経過をたどるわけではないとしている。

 

 

第1段階 「否認」

 

患者は大きな衝撃を受け、自分が死ぬということはないはずだと否認する段階。

「仮にそうだとしても、特効薬が発明されて自分は助かるのではないか」といった部分的否認の形をとる場合もある。

 

 

第2段階 「怒り」

 

なぜ自分がこんな目に遭うのか、死ななければならないのかという怒りを周囲に向ける段階。

 

 

第3段階 「取引」

 

延命への取引である。「悪いところはすべて改めるので何とか命だけは助けてほしい」あるいは「もう数ヶ月生かしてくれればどんなことでもする」などと死なずにすむように取引を試みる。

神(絶対的なもの)にすがろうとする状態。

 

 

第4段階 「抑うつ」

 

取引が無駄と認識し、運命に対し無力さを感じ、失望し、ひどい抑うつに襲われなにもできなくなる段階。

すべてに絶望を感じ、間歇的に「部分的悲嘆」のプロセスへと移行する。

 

 

第5段階 「受容」

 

部分的悲嘆のプロセスと並行し、死を受容する最終段階へ入っていく。

最終的に自分が死に行くことを受け入れるが、同時に一縷の希望も捨てきれない場合もある。

受容段階の後半には、突然すべてを悟った解脱の境地が現れる。

希望ともきっぱりと別れを告げ、安らかに死を受け入れる。

 

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死別の悲しみのプロセス

 

出典:https://nippon.zaidan.info/seikabutsu/2004/00272/contents/0009.htm

 

 
【悲嘆プロセスに影響する心理的要因】
 
1. 故人との関係性の特質
2. 個人の対処行動:(1)故人について話すことを避ける(2)仕事や学業に専念する(3)現実からの逃避として飲酒や薬物、飲食におぼれる(4)死にまつわる細部にこだわる(5)亡くなった場面、あるいはその経過にこだわる(6)重責感や救済のためのはけ口として宗教にのめり込む(7)家を売るとか、引っ越すとか重大な決断を下す(8)孤独や絶望からの救いのため他者との接触を求める
3. 死に対する基本的な信念と態度
4. 知性と人間的成熟度のレベル
5. 喪失についての過去の経験/6. 人種的・文化的・宗教的背景
7. 故人が託した未完了の責務や言葉
8. 社会的支援システム
 
 
【悲嘆のプロセス】
 
死別後の悲嘆プロセス:死別後の悲嘆のプロセスは、人により様々であるが、通常愛する人の死と同時にショック、突然の悲しみ、無感動、放心、死を否定する否認、現実逃避などが起こる。
このような死別による悲しみは病気ではない。
 
1. 死別に伴う危機は、通常1~2ヶ月である。
 
2. 正常な悲嘆の時間は人により異なるが、6ヶ月~1年とされる
  ・死別後から立ち直るまでの期間
   6ヶ月:50~55%、12ヶ月:70%、18ヶ月:20%
 
3. 大半の人は家族や友人などのサポートにより罪悪感などがなくなり、感謝の気持ちなどがでて立ち直る。
 
4. 子供もまた子供自身の死別の悲しみのプロセスを経験する必要がある。
 
5. 女性の方が男性より立ち直りがやや早い。