前回の続きになります。

こうして書いているけれど、

ここ1〜2ヶ月くらいの出来事なんだと思うと、

自分でも信じられません。




感染症内科での受診が終わった後、

次の通院まで約20日。

2週間くらいで通院をしたかったのですが、

仕事の都合で少し長めに間が空きました。



検査をした日、1〜2時間待てば

結果が分かると言われたのですが、

すぐに仕事に行かなければいけなかったので、

次の通院日に結果を聞くことになりました。

つまり、HIVの検査結果が出るまで約20日。



それまでの間に僕にできること。



最悪の結果になった時に受け止める覚悟を持つこと。

そして、その後について少しでも情報を集めること。

薬を飲んで梅毒治療を進めること。



あとは、なるべくいつもと変わらずに過ごすこと。



漁るように情報を集めました。

治療をすれば普通の人と変わらずに生活できること、

でも抗ウイルス薬を飲み続けなければいけないこと。

治療にかかる費用、手続き、障害者手帳について。


一通り調べると、陽性だった時の段取りや

それからの支出なんかを

妙に冷静に考えている自分がいました。

現実的なことを考えていた方が、

気持ちが落ち着いたんです。



最悪の結果を受け止めることも、

毎日毎日考えていました。

陽性だったとしても仕方ない。

自分の人生、自分で好きなように

生きてきたんだから受け止めるしかないだろ、と。


強がりな性格なこともあって、

自分自身に大丈夫、受け止められるって

信じ込ませることは出来ていた気がします。




だけど、最悪の結果ばかり考える反面、

ふとした時に淡い期待も浮かんで。


もし陰性だったら、

これからはちゃんと検査も受けよう。

PrEPも始めよう。

梅毒さえ治れば笑い話にできるな、これは。

そんでそんで……




なんてことを考えていたのも事実です。


次の通院日を見据えて、

自分の中でいろいろな準備を進めていました。


大袈裟に思えるかもしれませんが、

現実と向き合うために必死でした。




でも、思わぬ所で予定外の事が起こりました。

梅毒治療の薬、

アモキシシリンを1週間ほど飲んだら

全身に酷い薬疹が出てしまいました。


数年前、扁桃炎でかかりつけ医に行けなくて、

他の病院で出されたペニシリン系の抗生剤で

同じように酷い薬疹が出たことを忘れてた。

1度だけだったから忘れていたことを後悔…。



すぐに服薬は止めたので、

薬疹は多分時間が解決してくれるけれど、

薬を飲まない期間を長く作りたくない。

お尻の潰瘍も、薬を飲み始めてから

どんどん良くなってきていた所でした。



仕事の調整をして、

数日ですが通院日を早めてもらいました。



大丈夫、覚悟はできてると思いながらも、

通院までの数日は長かったです。