子どもの心が育つとは?

世界の教育現場では「共感力」を育てる取り組みをしている教育機関が沢山あります。

 

東京大学名誉教授・白梅学園大学学長の汐見稔幸先生のお話より、乳幼児期に育てる共感力についてまとめてみました。

 

汐見先生は、子どもの心が育つということは、「心の豊かさ」と「表現の豊かさ」が重要であると「親学」(『あそびのもり』)で言われています。

そして、これらを育てるには「共感スイッチ」が鍵となるそうです。

 

「共感力」とっても大事なのですね。

なぜ共感力が大事?〜よい人間関係と幸せな人生〜

なぜ共感力が大事?

共感力を育むと、他者を思いやる気持ちが芽生えます。

人は、優しさと同時に強い攻撃性があるそうです。攻撃性がそのまま行動にでてしまうと、暴力的な行動をしてしまう可能性があります。

しかし、そこでかわいそうだ、と共感力が働くと、攻撃性にブレーキがかかり、コントロールできるそうです。

また、自己主張がぶつかり合うときにも、「他の人に聞いてみよう」「どちらもやってみよう」と考えて、簡単にあきらめない姿勢や調整をして決着をつける術などを身に付けていくそうなのです。

 

共感力は他者と良い関係を築くのに欠かせない心の力である事が分かりますね。

他者との良い関係は、幸せな人生に最も重要な事であるとも言われています。

 

共感力の育て方

 

共感力、どのように育てたら良いのでしょか?

人は、「共感された」、「愛されている」と感じると共感スイッチがONになるそうです。

そのために大人が出来ることとして...

 

①言葉のかけ方を工夫する

親の期待しないことを言ったり、しなりしたときに叱ったり修正したりせず、「こういう事が好きなんだね」と子どもを認める声をかけること。

子どもが興味を持つことや好きな事を認めること、大事ですね。

 

② 大人が行動で示す

大人が言葉で優しくしなさい、人の気持ちを理解しなさいというだけではダメ。

子どもと遊んでいるときも

「何をつくっているの」

「ママもやってみようかな」

と子どもの行動に興味を示して、一緒に遊ぶこと。

それが共感を強く感じる瞬間で、スイッチがどんどんONになるそうです。