IF NOT US, WHO (WER WENN NICHT WIR)



Director: Andres Veiel



1960年代初めの西ドイツ。しばらくは国も平穏であった。ベルンヴァルトは、チュリンゲンで学ぶ学生で、ヴァルター・イェンスの修辞学のゼミに出席していた。彼の夢は作家になることで、毎晩のようにタイプライターをたたいていた。また、彼は、“血と土”のイデオロギーの支持者として、ナチに祝福された詩人である父ヴィルを守らなければならなかった。彼の住む土地は、過去のために窒息死させられそうな状態であった。戦争はまだ15年前のことに過ぎず、旧ナチは権力の座に戻りつつあり、誰も戦争犯罪について語ろうとはしなかった。
ある日、ベルンヴァルトは、グドルン・エンスリンと彼女の友だちデルテと出会う。3人は共同生活を始め、まもなくベルンヴァルトとグドルンが親密な関係になる。


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1964年、2人は西ベルリンにいて、彼らは左翼のボヘミアン・グループに参加する。社会民主党がキリスト教連合と大連合を組み、彼らも臨時議会野党運動(Extraparliamentary Opposition Movement)に加わる。世界中で、社会的、政治的運動が巻き起こる。自由化運動、学生紛争、ブラック・パンサー、そしてドラッグとロックンロール。歴史の流れは、容赦なく、一時は、運動によって、針路は変えられるようにも思われた。我々ではなくて誰がやるのか。


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やがて彼らの前にもう1人の人物、アンドレアス・バーダーが登場する。そして、彼らの活動は過激さを増していく……。


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